「"受験失敗"から大逆転!」37歳女性の"海外挑戦" なんと「カンボジアで不動産会社」いきなり起業
東洋経済オンライン / 2024年5月6日 8時0分
人生には転機がある。受験、就職、結婚……。大きな転換点となるポイントは人によって様々だが誰しもがそんな転機を一度は味わっていることだろう。
今、その人生があるのはそんな転機で何かを決断してきたからに他ならない。
“たられば”ではあるが「もしあの時、違う道を選んでいたら」ということを一度は思ったことがあるのではないだろうか。
今回はそんな人生の転機に海外で働くことを選択した人物、奥田けいこさんに話を聞いた。
*この記事の続き:「ツテなしコネなし海外起業」37歳女性の大胆人生
カンボジアで不動産業を営む日本人女性
カンボジアの首都プノンペンにオフィスを構えるリアグローバル社。代表を務めるのは日本人女性、奥田けいこさん(37歳)だ。
【写真で見る】「進学クラスの恥」とまで言われた"受験失敗"からの大逆転!驚きの大胆"海外挑戦"!37歳女性・奥田けいこさん、その素顔
不動産業を中心にカンボジアに来る日本人向けに様々なサポートやアドバイスを行っている。
カンボジアは今でこそ日本からたくさんのビジネスパーソンが訪れる国だが、少し前までは海外を放浪するようなバックパッカーか慣れた観光客しか訪れる国ではなかった。
それもそのはず、十数年にわたる内戦の影響が色濃く残り、外国人観光客が増えたのは1990年代以降だからだ。
奥田さんはそんなカンボジアで今、自分の会社を構える起業家だ。
だが、ここまでの道のりは決して平坦なものでないことは想像に難くなく、幾度とない「人生の転機」に決断をしてきた。
奥田さんの原風景は宮城県石巻市にある。
祖父は代々続く米屋を営み、父は港湾の仕事をしていた。
特に学業に厳しいという家庭環境ではなく「勉強をしなさい」と言われたことはなかったという。
小さい頃から勉強は好きで、自然と成績は伸び、仙台の進学校への推薦入学を決めた。
奥田さんの最初の大きな転機があったのが、この高校進学だった。
入学式の日に「あっ、違うな」と思った
「『あっ、違うな!』と思ったのが入学式の日でしたね。友達を作ろうと思って教室のドアを開けた瞬間、みんな参考書を開いて勉強しているんです。初日ですよ。その瞬間に私はとんでもないところに来たんだってなりました」
進学校であれば、当然の出来事なのかもしれない。だが、石巻の田舎ならではの時間と雰囲気の中で育ってきた奥田さんにとっては、衝撃の光景に映った。
勉強は嫌いではないし好きだが、すべての時間をそれだけに費やすというこの感じが自分自身には合っていないと感じながら高校生活を過ごすことになる。
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