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門脇麦、今そのときしかできない作品、映画『シャンティ デイズ~』で主人公:海空(ミク)を熱演

Entame Plex 2014年10月24日 16時27分

2011年のデビュー以来、女優として着々とステップアップしてきた門脇麦。昨年は大河ドラマ「八重の桜」に出演し、2015年は連続テレビ小説「まれ」への参加も決定。若くして演技派として注目を集め、今後の活躍が期待される彼女の最新主演作『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』がいよいよ10月25日公開となる。

「すごく前向きな気持ちになれる、そして軽やか。さらには友達っていいなってほっこりできるステキな映画になったと思います。ヨガがテーマですけど、それだけではないですし」

と彼女が語るように、今作は日本初のヨガムービーとの触れ込みだが、門脇演じる主人公の本沢海空(ミク)と、W主演の道端ジェシカ演じるKUMIの人間ドラマも見逃せない。

今回はそんな本作の魅力を門脇自身にたっぷり語ってもらいました!



——今作はヨガがテーマになっていますが、門脇さん自身ヨガに興味は?
「実はこのお話をいただく前から、ストレッチ感覚でやりたいなって思ってて。何度かレッスンに通ったこともあり、身近な存在ではありました」

——ずっとクラシックバレエをやっていたんですよね。その経験は今回の撮影に活きました?
「柔軟性という意味ではクラシックバレエをやっていた分、苦労せずにできました。ただ、やっぱりクラシックバレエとヨガは別物で。特に呼吸が全然違いましたね。ポーズの形云々より、呼吸を通すことの重要性。そこが大きく違いました」



——今回、主人公の本沢海空(ミク)役を演じるうえで最も大変だったことは?
「津軽弁ですね。海空は青森県出身、それを体に叩き込まないと全く説得力がなくなってしまうので必死に練習しました。でも撮影が終わった瞬間、全部忘れちゃいましたけど(笑)」

——自分と海空、共通点はありました?
「結構ありました。最初に台本を読んだときも、あまり遠い存在だと思わなかったですし。ポジティブなところや小さいことをあまり気にしないところ、そのあたりは近いかもしれないです」

——海空ってすごくフレンドリーというか、素直で誰とでも仲良くなれるところはうらやましかったです。ただ、その反面……ってところもありましたが。
「確かに時と場合によっては、もう少し思慮深く生きた方がいいと思いますけど(笑)、あの性格はうらやましいですね。あんなふうに人に近づいていけるところとか。私との一番の違いは、その人間関係の構築の仕方。そこは演じながらいいな〜って思ってました。ただ、一方で最初はなんて図々しい女なんだろうと思ってて(笑)。でも、キャラクターとしてどこか憎めなくて、愛らしくて、ちょっと応援したくなる、そんな女の子にしなくてはいけなかったので、撮影中もどこまで図々しくするべきか、そこは悩みましたね。しかも、成長しどんどん変化していく役でもあったので、場面場面でどんなテンションでいたらいいのか、そういったさじ加減は難しかったです」



——W主演となったKUMI役の道端(ジェシカ)さんはいかがでした?
「あれだけ美しい方ですし、最初私は勝手に遠い存在だと思っていて、その憧れのような気持ちが海空がKUMIに抱く気持ちとリンクするかなって思ってたんです。でも、実際にお会いしてみると非常に人間味のある方で。もちろん女性なら誰でも憧れてしまう本当に美しい方なのですが、ただその中にもジェシカさんのような方でないと味わえない孤独みたいなものもがあるような気がして。そこもKUMIと重なって、演じる上で助けになりました。途中、あまりに2人が一緒に見えて、ジェシカさんかKUMIかわからなかったぐらいに(笑)」

——今作の中で印象に残っているシーンは?
「最後にみんなでヨガをするシーンがあるんですけど、それは1月撮影、それもすごく寒い日だったんです。でも、ヨガをやっている方ってものすごくポジティブで、陰と陽で言ったら陽のような気が溢れてるんですよね。そんな方たちが集合するとパワースポットにいるような気持ちになるというか、不思議と自分もいい気が巡ってくるのがわかってポカポカしてくるんですよ。それは、すごく不思議な経験でした。私も深く理解できるほどヨガに精通しているわけではないんですが、ヨガのパワーってすごいんだなって思いましたね」

——今作を経て、門脇さん的に成長したところ、新たに学んだことはありました?
「今まで暗いテイストの役が多くて、最初は海空役も他に適任の方がいるのでは……と思ってたんですけど、現場に入ってみるとすごく楽しくて。監督をはじめスタッフのみなさんが真剣に闘っている姿を見て、私も頑張らなきゃって思ったし、当初不安に思ったりしていたこと、無駄な力みがふっと抜けたんです。そういった力の抜き方、自然体でいることの重要性がわかった現場でしたね」

——現場の雰囲気もよかったんですね。
「女子パワーがすごい現場でしたね。監督もカメラマンさんも女子でしたし。その2人にみんなが信頼してついていっているような感じで。しかも、男性陣もそんな女子パワーに負けず、“俺らもやるぜ!”みたいな相乗効果もあって。幸せな現場でした」

——これまで暗い役が多かったとのことで、今回はある種新境地。これを機に今後やってみたい役とか生まれました。
「あまりそれは考えてなくて。もちろん自分の好きなテイストはありますけど、今それを考えてしまうと視野が狭まってきてしまう気がして。想像もしなかったような役やお話を頂いたときに柔軟な対応ができなくなってしまうかもしれない。だから、今はそういったことは考えず、ふわふわと軽やかに、いただいた役と真摯に向き合う体勢でいたいなと思ってます。今回の作品もまさかこのタイミングでこういったお話がくるとは思わなかったし、それでもすごくいい出会いだったと思いますし。こういった出会いを楽しみたいなって思ってます」



——最後に今後の展望を。
「私は、そのときにしかできない役、作品があると思っています。今の私にしかできない作品、逆に30代になった私にしかできない作品だったり。そういった作品に自分を更新しながら出演できる存在になりたいですね。どんな役でも演じられる、そういった女優になりたいとは思っていなくて、もちろん女優としての幅があるにはこしたことありませんけど、そのときそのときの門脇麦ができることを最大限に発揮して、常に物事に対して全力で向き合える人間でありたいなと思っています」



映画『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』(配給:スールキートス)は、2014年10月25日(土)より、シネマート新宿他にて全国ロードショー。

© 2014「シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸」フィルムパートナーズ

スタイリスト:檜垣健太郎 (little friends)
ヘアメイク:星野加奈子

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