Infoseek 楽天

【海外発!Breaking News】命を絶った息子の最期の姿が脳裏から離れず 父親が息子の寝室で自殺(英)

TechinsightJapan 2018年10月10日 6時0分

たったひとりの最愛の我が子を自殺という形で失ってしまった父親。息子の最期の姿が脳裏から離れず苦しみ続けた父親は、息子の死からおよそ1か月後に自らの命を絶った。発見したのは妻であり、2人の愛する家族を失う結果となってしまった。イギリスで起こった二重の悲劇を『The Sun』『Metro』などが伝えている。

イースト・ライディング・オブ・ヨークシャーのキングストン・アポン・ハルで今年3月と4月に起こったある一家の二重の悲劇についての死因審問が10月1日に行われ、その全容が明らかとなった。

マーティン・レナードさん(48歳)と妻リサさんのひとり息子だったマコーリーさん(21歳)は、今年1月に長年交際していた恋人との関係が破綻して落ち込むようになった。リサさんはそんな息子を心配してうつに効くとされるハーブを購入し、その療法の効果があると感じていた。しかしマコーリーさんは苦悩の中にいたのだろう。3月7日にマコーリーさんは元恋人の女性と会ったのだが、彼女に車の合鍵を返した3時間後に寝室で首を吊って自殺した。

同日の午後9時頃、息子の部屋をノックしたマーティンさんは、返事がなかったことから「もしかして部屋で彼女と一緒にいるのでは」と思った。マコーリーさんの部屋に明かりがついていたため、マーティンさんは再び10分後にノックをした。そして変わり果てた姿の息子を発見したのである。午後9時半頃、通報を受けたハンバーサイド警察が駆けつけているが、それまでにマーティンさんは死に物狂いで息子の蘇生を試みたようだ。しかし、マコーリーさんが息を吹き返すことはなかった。

その後、妻とは息子の死についてあまり多くを語らずに過ごしてきたマーティンさんだったが、たったひとりの我が子を失った悲しみは大きく、リサさんにも「朝、起きて仕事に行くのが辛い」と漏らしていたという。これまで息子を養うために懸命に仕事に励んできたマーティンさんは、仕事をすることにも意味を感じられなくなってしまったようだ。その絶望が一家に更なる悲劇をもたらすことになってしまった。

4月9日の早朝4時頃、寝室で目を覚ましたリサさんは隣にマーティンさんの姿がないことを心配し、階下にあるマコーリーさんの部屋へ行った。ドアに鍵がかかっていることに気付いたリサさんは、すぐに緊急通報した。救急隊員によりドアが壊されると、そこには息子が亡くなった同じ場所で自らの命を絶ったマーティンさんの姿があった。

このたびの死因審問で、息子と夫という最愛の2人をわずか1か月の間に失ったリサさんはこのように語った。

「夫は息子の最期の姿が頭から離れないと言っていました。息子は私たちにとって、たったひとりのかけがえのない存在でした。」

また、マコーリーさんの元恋人は「あの日、彼が家に戻る前にしっかりとハグし合って別れました。嫌な別れ方ではなく、互いに納得した別れでした。もし、彼が自殺するかもしれないと察していたら、私は彼をひとりにはしませんでした」と話している。

マコーリーさんの死は、計画的ではあったようだが遺書は残されておらず、検死においては遺体からアルコールやドラッグも検出されていない。今回の死因審問では、マーティンさんともに自殺であるとの結論が下された。このニュースを知ったある近隣住民は「マーティンさんは、息子の死を本当に悲しんでいた。時が戻せるのならと思っていたことだろう。誰も我が子の死をこんなふうに予想できるものではないから…相当苦しんでいたに違いない。2人の家族を失ったリサさんも本当にやりきれなく辛い思いをしているはず」と突然起こった二重の悲劇についてショックを露わにしている。

画像は『The Sun 2018年10月3日付「DOUBLE TRAGEDY Dad kills himself just weeks after he found son, 21, hanged in bedroom」(IMAGE: BEN LACK)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

この記事の関連ニュース