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石炭火力発電所の新設計画、9割が中国=調査

ロイター / 2020年8月3日 16時32分

8月3日、米調査団体グローバルエナジーモニター(GEM)によると、中国が今年上半期に完工した石炭火力発電所の発電容量は11.4ギガワットで、世界全体の62%を占めた。中国内モンゴル自治区包頭市の火力発電所で2010年10月撮影(2020年 ロイター/David Gray)

[上海 3日 ロイター] - 米調査団体グローバルエナジーモニター(GEM)によると、中国が今年上半期に完工した石炭火力発電所の発電容量は11.4ギガワットで、世界全体の62%を占めた。

また、中国が今年上半期に新設計画をまとめた石炭火力発電所の発電容量は53.2ギガワットで、世界全体の90%を占めるという。

中国が今年上半期に着工した石炭火力発電所の発電容量は12.8ギガワットで、世界全体の86%。

世界の石炭火力発電所の発電容量は、今年上半期に差し引きで2.9ギガワット減と、半期ベースで初の純減を記録した。欧州などで古い発電所が閉鎖されたことが背景という。

中国のエネルギー消費に占める石炭の比率は昨年58%を割り込み、2012年から10%ポイント以上低下しているが、同国の石炭利用量は増加が続いているという。

中国は、今年新設する発電容量の大半が再生可能エネルギーになるとしているが、追加で60ギガワット相当の石炭火力発電所を稼働する目標も掲げている。現在、同国で計画・建設されている新規の発電容量は250ギガワットを超える。

ただ、既存の発電所はすでに供給過剰と稼働率低下で赤字経営となっており、計画がどこまで実現するかは不透明。中国政府は10地域に対し、石炭火力発電所を建設しても、収益率は国債利回りを大幅に下回ると警告している。

GEMの石炭担当幹部は、現在計画されているすべての発電所が実際に完成する可能性は低いとしながらも、今後の見通しは中国政府の2021-25年の5カ年計画に左右されると指摘した。

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