EXCLUSIVE-湾岸諸国、イランに中立を保証か 石油施設攻撃懸念を念頭=関係筋
ロイター / 2024年10月4日 1時11分
[ドバイ 3日 ロイター] - 湾岸アラブ諸国は今週カタールの首都ドーハで行ったイランとの協議で、イスラエルと対立を深めるイランに対し、湾岸アラブ諸国の中立性を保証しようとした。紛争拡大懸念が高まる中、石油施設が攻撃の標的になる恐れがあることを念頭に置いた対応という。複数の関係筋が3日、ロイターに明らかにした。
協議はカタール主催のアジア諸国の会合の合間に行われた。関係筋によると、緊急的な緊張緩和が協議の最優先事項だった。
イランは1日、イスラエルに向け多数のミサイルを発射。イスラエルは強硬に反撃する姿勢を示している。こうした中、米ニュースサイトのアクシオスは2日、イスラエルはイランの石油生産施設などを標的に報復する可能性があると報じた。
イランは湾岸アラブ諸国の石油施設を攻撃する姿勢を示していないものの、「イスラエル支持者」が直接的に介入すれば、湾岸諸国の施設も標的になる得ると警告している。
サウジアラビア王室に近いサウジのコメンテーター、アリ・シハビ氏は「湾岸諸国は、イランが湾岸諸国の石油施設を攻撃する可能性は低いと見なしているが、イランは非公式ルートを通してその可能性を示唆している。(湾岸諸国の石油施設への攻撃は)イランが米国と世界経済に対して持つ武器だ」と述べた。
最大の石油輸出国であるサウジは近年イランと政治的和解を果たし、地域の緊張緩和に貢献してきたが、関係は依然として困難な状況にある。
この件に関して、カタール外務省、イラン外務省、アラブ首長国連邦(UAE)外務省、クウェート外務省、サウジアラビア政府広報室からコメントは得られていない。
ドーハで開かれた会合で演説したイランのペゼシュキアン大統領は、イランには対応する準備ができていると表明。「いかなる軍事攻撃やテロリスト行為のほか、われわれのレッドライン(越えてはならない一線)を越えることも、イランの軍隊による断固たる対応に直面する」と述べた。
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