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ロシア、穀物輸出制限を拡大 検疫強化=関係者

ロイター / 2024年4月4日 12時50分

 4月3日、ロシアの連邦動植物検疫庁は、大手穀物商社アストンに所属する一部船舶の穀物輸出を差し止めた。写真は小麦の刈り入れの様子。露オムスクで昨年9月撮影(2024 ロイター/Alexey Malgavko)

[モスクワ 3日 ロイター] - ロシアの連邦動植物検疫庁は、大手穀物商社アストンに所属する一部船舶の穀物輸出を差し止めた。複数の関係者が明らかにした。当局は輸出向け穀物の検疫を強化しており、既に大手商社「RIF」も輸出制限を受けている。

世界最大の小麦輸出国であるロシアからの輸出が混乱すれば、世界の小麦価格が上昇する可能性がある。

関係者によると、同庁はアストンの一部船舶に対し植物検疫証明書を発行しなかったという。別の関係者は、発行されなかったのは2隻と話した。

ロシア紙コメルサントによると、アストンは2023─24年度前半に270万トン超の穀物を輸出し、同国の穀物輸出商社としては3位。

当局は3月下旬、2位の商社「RIF」が輸出した分を含め、輸入国からロシア産の品質が基準を満たしていないとの苦情が増えていることを公表していた。

RIFオーナーのホディキン氏は先週、同社の穀物を載せた船が出港できず、推定で計40万トンが留め置かれていると述べた。

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