NZスーパー襲撃、政府は容疑者のスリランカ送還を数年間模索
ロイター / 2021年9月6日 11時25分
ニュージーランド(NZ)最大都市オークランドのスーパーマーケットで7人が負傷した先週の刃物襲撃事件を巡り、現場で射殺されたスリランカ籍の容疑者の男についてNZ政府が数年にわたり本国送還を試みていたことが分かった。写真は9月3日、オークランドで撮影(2021年 Stuff Limited/Ricky Wilson via REUTERS)
[ウェリントン/コロンボ 5日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)最大都市オークランドのスーパーマーケットで7人が負傷した先週の刃物襲撃事件を巡り、現場で射殺されたスリランカ籍の容疑者の男についてNZ政府が数年にわたり本国送還を試みていたことが分かった。裁判所の非公表措置解除を受けて政府が5日、容疑者に関する情報をさらに公表した。
裁判資料によると、男はスリランカ出身のタミル人イスラム教徒Ahamed Aathil Mohamed Samsudeen容疑者(32)。学生ビザで10年前にNZに入国し、2013年に難民認定された。
オークランドのスーパーマーケットで3日、Samsudeen容疑者が陳列棚からナイフを手に取り、人々を襲撃。尾行していた警察が1分後に同容疑者を射殺した。同容疑者は有罪判決を受け、7月に釈放されるまで約3年間収監されていた。
NZ政府によると、Samsudeen容疑者は過激派勢力「イスラム国(IS)」に傾倒しており、監視対象となっていたが、法律によるこれ以上の収監は不可能だった。
同容疑者はフェイスブックで過激派の攻撃や暴力的な過激主義を支持するコメントなどに同意を示していたことから、2016年に警察などにマークされるようになった。
当局によると、同容疑者の難民認定はその後、不正に取得されたものだと分かったため、政府はビザの取り消しを模索し、本国送還通知を出したという。ただ、同容疑者は本国送還に異議を申し立てていた。
当局が脅威を把握していたにもかかわらず、Samsudeen容疑者の自由な行動を許していたことでNZのテロ対策法の抜け穴に疑問の声が上がっている。
この記事に関連するニュース
-
パキスタンで日本人乗った車に自爆攻撃、1人負傷 警察が犯人射殺
ロイター / 2024年4月19日 18時57分
-
テロ計画容疑で少女ら拘束 ドイツ、IS賛美か
共同通信 / 2024年4月12日 22時54分
-
「イスラム国」がチャンピオンズリーグ攻撃示唆、各国で警備強化
ロイター / 2024年4月10日 9時33分
-
米テロ計画容疑で少年逮捕 ISに忠誠、教会襲撃狙う
共同通信 / 2024年4月10日 5時6分
-
モスクワ郊外襲撃、イランが事前に把握 ロシアに通知=関係筋
ロイター / 2024年4月1日 19時41分
ランキング
-
1真榊奉納を「断固非難」=ロシア
時事通信 / 2024年4月25日 21時22分
-
2新防衛戦略の策定提案へ=「欧州、属国集団にあらず」―仏大統領
時事通信 / 2024年4月25日 22時43分
-
3豪雨被害で死者200人超 アフリカ東部タンザニアなど
共同通信 / 2024年4月26日 9時15分
-
4米国、ニジェールから軍撤退を表明(ニジェール、米国、ロシア、中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月26日 1時50分
-
5焦点:トランプ氏政治集会の舞台裏、聴衆はなぜ熱狂するか
ロイター / 2024年4月26日 12時59分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください