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トランプ氏14勝1敗、スーパーチューズデー バイデン氏と対決濃厚

ロイター / 2024年3月6日 18時43分

 3月5日、 11月の米大統領選に向けた共和党の候補者選びで15州・1地域の予備選などが集中する「スーパーチューズデー」の投票が5日行われ、トランプ前大統領が14州で勝利を確実にした。写真は同日、米フロリダ州パームビーチで支援者に応えるトランプ氏(2024年 ロイター/Marco Bello)

Alexandra Ulmer Nathan Layne

[ハンティントンビーチ(米カリフォルニア州)/パームビーチ (米フロリダ州)5日 ロイター] - 11月の米大統領選に向けた共和党の候補者選びで15州・1地域の予備選などが集中する「スーパーチューズデー」の投票が5日行われ、トランプ前大統領が14州で勝利を確実にした。

本選で民主党の現職大統領バイデン氏と再び対決する可能性が高まった。

エジソン・リサーチなど各社予測によると、トランプ氏は代議員数が多いカリフォルニア州やテキサス州のほか、アラバマ、アーカンソー、コロラド、メーン、マサチューセッツ、ミネソタ、ノースカロライナ、オクラホマ、テネシー、バージニア、アラスカ、ユタ州でヘイリー元国連大使に勝利した。

ヘイリー氏は唯一、バーモント州で勝利した。

一方、バイデン氏はエジソンの予測でアラバマ、アーカンソー、コロラド、アイオワ、メーン、マサチューセッツ、ノースカロライナ、オクラホマ、テネシー、テキサス、バーモント、バージニアなど15州で勝利した。

トランプ氏はフロリダ州の私邸マールアラーゴで勝利演説を行い、バイデン氏の移民政策を批判。「米国の都市では移民の犯罪が横行している」と述べた。ただ、犯罪統計ではそうした傾向は裏付けられていない。

トランプ氏はバイデン氏を史上「最悪の大統領」と評し、「11月5日は米国の歴史において最も重要な日になるだろう」と語った。

バイデン氏は声明で、トランプ氏は米国の民主主義に対する脅威だと改めて強調。「今夜の結果によって、国民は明確な選択を迫られている。前進し続けるのか、トランプ氏に混乱や分裂、暗闇へとわれわれを後退させることを再び許すのか」と問いかけた。

バイデン氏はミネソタ州でも勝利したが、エジソンによると、開票率約90%の時点で、「支持者なし」票が19%を占めた。こうした票は政権がパレスチナ地区ガザで攻撃を続けるイスラエルを支援していることに対する「抗議」を表す。先週のミシガン州予備選で行われた同様の取り組みが集めた13%を上回った。また、バイデン氏は米領サモアの党員集会で敗北した。実業家のジェイソン・パーマー氏が51票を獲得し、バイデン氏の40票を上回った。

11月の本選でトランプ氏とバイデン氏の再戦を望んでいる有権者は少ないとみられ、世論調査では両氏の支持率が低迷している。

エジソン・リサーチがカリフォルニア、ノースカロライナ、バージニア各州で行った出口調査によると、有権者の関心は移民問題と経済に向かっている。

3州で投票した共和党員の過半数は不法移民の国外退去を支持。トランプ氏は当選すれば米国史上最大規模の国外退去に向けた取り組みを進めると表明している。

一方、今回の結果を受けてヘイリー氏への撤退圧力は一段と強まるとみられる。同氏は5日、公の場に姿を見せず、今後の選挙イベントの予定は組まれていない。同氏のスポークスパーソンは「ドナルド・トランプに深い懸念を表明している多くの共和党予備選投票者が残されている」と述べた。

ノースカロライナ州で投票した有権者の約3分の1は、トランプ氏が刑事訴訟で有罪になれば大統領としてふさわしくないと回答。一方、バージニア州では53%が有罪になっても大統領としてふさわしいと答えた。

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