ブラジル、コロナ感染深刻化で死者最多に 南ア型を初めて確認
ロイター / 2021年4月8日 9時4分
4月7日、新型コロナウイルス感染拡大が深刻なブラジルで、南アフリカを起源とする感染力の強い変異株が初めて確認された。コロナによる1日当たりの死者数は世界最多となり、最大都市サンパウロは墓地の確保を急いでいる。写真は野戦病院として使われているスポーツ施設、サンパウロ郊外で撮影(2021年 ロイター/Amanda Perobelli)
[サンパウロ 7日 ロイター] - 新型コロナウイルス感染拡大が深刻なブラジルで、南アフリカを起源とする感染力の強い変異株が初めて確認された。コロナによる1日当たりの死者数は世界最多となり、最大都市サンパウロは墓地の確保を急いでいる。
サンパウロは7日、墓を1日当たり約600増設すると発表。3月30日に記録した過去最多の埋葬数である426人をはるかに上回るペースで増やすことになる。
保健省が6日に報告した新規死者数は4195人で、過去最多を更新した。累計の死者数が米国を上回り、世界最多になるとの見方も一部である。
南ア型ウイルスの感染が確認されたのはサンパウロ在住の女性。ブラジルでは同国を起源とする感染力の高い変異株の感染が既に広がっており、専門家はブラジル型と南ア型が同時に猛威を振るう可能性を指摘する。
ブラジルはワクチン接種の遅れも課題となっている。
ブラジルで接種されているワクチンは英アストラゼネカ製と中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製。当局によると、どちらも予備研究でブラジル型に対する有効性が示された。
7日公表された研究結果によると、国内で最初にブラジル型がコロナ感染の主流になった北部の都市マナウスの医療従事者約6万8000人のデータでは、シノバックのワクチンがコロナ感染症の発症を予防する有効性は50%だった。
ボルソナロ大統領は最近まで拒絶反応を示したワクチンについて、効果を称賛する発言に転じている。しかし、ソーシャルディスタンスやマスク着用の義務化にはなお反対している。
一方議会では、民間部門による独自のワクチン調達を認める法案が審議されている。
この記事に関連するニュース
-
モデルナ、ブラジル政府と1,250万回分のCOVID-19ワクチン供給契約を締結
PR TIMES / 2024年4月25日 16時15分
-
群馬県民のコロナワクチン接種は平均3・65回 86万回分以上廃棄
毎日新聞 / 2024年4月19日 21時30分
-
米州のデング熱流行が「非常事態」に、1カ月で約50%増加=PAHO
ロイター / 2024年4月19日 11時54分
-
朝晩2回だけで"突然死リスク"を下げられる…上皇陛下の執刀医が「座りがちな人」に勧める生活習慣
プレジデントオンライン / 2024年4月17日 6時15分
-
コロナワクチン順次廃棄、厚労省 1500万回分以上
共同通信 / 2024年4月1日 18時10分
ランキング
-
1真榊奉納を「断固非難」=ロシア
時事通信 / 2024年4月25日 21時22分
-
2新防衛戦略の策定提案へ=「欧州、属国集団にあらず」―仏大統領
時事通信 / 2024年4月25日 22時43分
-
3豪雨被害で死者200人超 アフリカ東部タンザニアなど
共同通信 / 2024年4月26日 9時15分
-
4米国、ニジェールから軍撤退を表明(ニジェール、米国、ロシア、中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月26日 1時50分
-
5焦点:トランプ氏政治集会の舞台裏、聴衆はなぜ熱狂するか
ロイター / 2024年4月26日 12時59分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください