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NY市場サマリー(9日)主要3株価指数が最高値、ドル下落

ロイター / 2021年7月10日 6時18分

[9日 ロイター] -

<為替> ドルが下落。株価が世界的に安定するなど、リスク選好が上向いた。

最近の一部経済指標が軟調な内容を示し、世界の多くの地域で新型コロナウイルス感染者が急増する中、10年債利回りは前日まで8日連続で低下していた。

OANDAの米州担当シニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は、今週の相場について「債券市場に振り回される格好となった。一部の動きは行き過ぎだ」と指摘した。

豪ドルは0.79%高の0.74905ドル。一時0.7410ドルと年初来安値を付けた。ニュージーランドドルは0.81%高の0.7002ドル。

ユーロ/ドルは前日に続き値上がりし、0.27%高の1.1876ドル。ドルは通貨バスケットに対し0.252%安の92.131。

この日のドル安について、ウエスタンユニオン・ビジネスソリューションのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は、6月の重要な物価指標の発表を控え、利食いが出たと指摘した。

円は対ドルで0.39%安の110.185円。前日は昨年11月以降で最も値上がりしていた。

カナダドルは0.61%高の1.2453ドル。6月の雇用統計は、新型コロナウイルス感染拡大抑制策が複数の地域で緩和される中、雇用者数が23万0700人増加し、予想の19万5000人を上回った。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが上昇に転じた。これまでは世界的に新型コロナウイルス感染が再拡大する中、景気回復が鈍化するとの懸念から、安全資産とされる国債に買いが入り、米国債利回りは8営業日連続で低下していた。

終盤の取引で10年債利回りは7ベーシスポイント(bp)上昇の1.358%。前日は1.25%と、2月16日以来の低水準を付けていた。8営業日連続での低下は、新型コロナ感染拡大初期にあたる2020年3月3日までの9営業日に次ぐ長さ。この日の上昇を勘案しても、10年債利回りは週初から約7bp低下した。

シーポート・グローバル・ホールディングス(ニューヨーク)のマネジング・ディレクター、トム・ディガロマ氏は「夏が終わり、秋が来たら、経済活動がまた停止されるのではないかとの懸念が出ている」と述べた。

アナリストは、原油価格のボラティリティーの高まりのほか、今週は長期債の入札がなかったことなども、利回りの低下の要因になったと指摘。来週は12日に380億ドルの10年債、13日に240億ドルの30年債の入札が予定されており、需給の改善が見込まれることから、利回りが上向く可能性がある。

2年債と10年債の利回り格差は114.1bp。前日は104.2bpと、2月12日以来の水準に縮小していた。週初からは約5bp縮小した。

30年債利回りは7.5bp上昇の1.985%。前日は1.856%と、2月2日以来の低水準を付けていた。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 主要株価3指数は軒並み終値で最高値を更新した。金融株が上昇を主導した他、エネルギー株や素材株、工業株も堅調に推移した。

米株相場は今週、米景気回復が失速するとの懸念から売りも出たもの、週間では小幅上昇し、ダウ工業株30種は0.2%高、S&P総合500種とナスダック総合はともに0.4%高となった。

ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「相場は前営業日の悲観的な状況から一転した」と指摘。米国のコロナ感染状況は他国と比べ良好で、こうした状況が続く限り、米相場は「潤沢なフリーマネーと低金利に支えられる」と述べた。

S&P金融は2.9%高で、1日の上昇率としては3月1日以来の高さとなった。

個別銘柄では、ジーンズ・メーカー、リーバイ・ストラウス(リーバイス)が1.4%高。堅調な通期利益見通しが好感された。

中国政府による締め付けが懸念され、前日まで4日続落していた中国配車サービス最大手の滴滴出行(ディディ)の米上場株は反発し、7.3%高で終了した。

来週から始まる米企業決算シーズンが注目され、米銀大手が先陣を切り、第2・四半期決算を発表する。リフィニティブのデータによると、アナリストはS&P総合500種採用企業の四半期利益が65.8%増になると予想する。

米取引所の合算出来高は85億1000万株。直近20営業日の平均は105億株。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.77対1の比率で上回った。ナスダックでも3.33対1で値上がり銘柄数が多かった。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 新型コロナウイルスの世界的な感染再拡大への警戒感に支えられ、反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比10.40ドル(0.58%)高の1オンス=1810.60ドル。週間では27.30ドル(1.53%)高と、3週続伸した。

感染力の強いデルタ株の感染再拡大で、世界経済の回復が減速するとの懸念が広がっている。安全資産としての金塊の投資妙味が高まり、金は買われやすかった。対ユーロでドルが下落し、ドル建ての金に割安感が強まったことも支援要因。ただ、この日は米長期金利の指標となる10年物国債利回りが上昇したことが重しとなり、上げ幅は限られた。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 需給引き締まり観測が強まる中で買われ、続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比1.62ドル(2.22%)高の1バレル=74.56ドルだった。9月物は1.59ドル高の73.81ドルとなった。

米エネルギー情報局(EIA)が8日に発表した週間統計では、原油在庫とガソリン在庫がともに市場予想を上回る取り崩し幅となった。また、外国為替市場では対ユーロでドルが下落。ドル建てで取引される商品に割安感が生じ、原油も買われた。

また、前日に急落した米株式相場が上昇し、投資家のリスク回避姿勢が後退。リスク資産である原油がつれ高となった面もあった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 110.14/110.17

始値 109.99

高値 110.25

安値 109.93

ユーロ/ドル NY終値 1.1873/1.1877

始値 1.1856

高値 1.1881

安値 1.1856

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 108*20.50 1.9896%

前営業日終値 110*17.50 1.9100%

10年債(指標銘柄) 17時05分 102*13.50 1.3612%

前営業日終値 103*03.50 1.2880%

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*13.75 0.7866%

前営業日終値 100*21.50 0.7370%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*26.38 0.2146%

前営業日終値 99*27.75 0.1920%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34870.16 +448.23 +1.30

前営業日終値 34421.93

ナスダック総合 14701.92 +142.13 +0.98

前営業日終値 14559.79

S&P総合500種 4369.55 +48.73 +1.13

前営業日終値 4320.82

COMEX金 8月限 1810.6 +10.4

前営業日終値 1800.2

COMEX銀 9月限 2623.4 +24.7

前営業日終値 2598.7

北海ブレント 9月限 75.55 +1.43

前営業日終値 74.12

米WTI先物 8月限 74.56 +1.62

前営業日終値 72.94

CRB商品指数 211.7968 +2.2448

前営業日終値 209.5520

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