ロシア、トランプ氏の対話重視の姿勢歓迎 就任後に首脳会談調整も
ロイター / 2025年1月10日 19時53分
1月10日、ロシア大統領府はトランプ次期米大統領が20日に就任した後、米ロ首脳会談の日程調整が進む可能性があるとの認識を示した。写真は2019年6月、大阪府で会談する両首脳。クレムリン提供(2025年 ロイター)
[モスクワ 10日 ロイター] - ロシア大統領府は10日、トランプ次期米大統領が対話を通じて問題解決を図る意欲を示していることを歓迎すると表明、今月20日のトランプ氏の大統領就任後、米ロ首脳会談の日程調整が進む可能性があるとの認識を示した。
トランプ氏は9日、ロシアのプーチン大統領との会談の準備が進められていると明らかにしたが、具体的な時期には言及しなかった。
ペスコフ氏は、プーチン大統領がトランプ氏を含む外国の指導者と会談する意欲を繰り返し表明しているとし「これにはいかなる条件も必要ではなく、対話を行い対話を通じて現在の問題を解決しようという相互の意欲と政治的意思(だけ)が必要だ」と述べた。
「トランプ氏も対話を通じて問題を解決する用意があると宣言しており、われわれはこれを歓迎する」とも発言した。
ペスコフ氏は、会談の具体的な計画はまだないが、ロシアは双方が会談に前向きであるという前提で取り組んでいるとし「トランプ氏が大統領執務室に入った後、何らかの動きがありそうだ」と述べた。
ペスコフ氏は、ロシアの立場は一貫しており、昨年6月にプーチン大統領が表明した通りだとも発言した。
プーチン氏は昨年6月、ウクライナでの戦争終結には、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)加盟に向けた野心を放棄し、同国東・南部4州をロシアに引き渡す必要があると言明した。
ウクライナ側はこれを降伏に等しいとして拒絶している。
ペスコフ氏はバイデン政権を批判。残りの任期10日間でロシアに新たな制裁を科す可能性があるなど、「戦争を継続するためにあらゆる手段を講じ続けるつもりだ」と述べた。
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