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米ゴールドマン、第1四半期28%増益 投資銀業務回復

ロイター / 2024年4月16日 8時49分

米金融大手ゴールドマン・サックスが15日発表した第1・四半期決算は利益が予想を上回った。2021年7月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)

Saeed Azhar Niket Nishant

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスが15日発表した第1・四半期決算は利益が予想を上回った。引き受け業務や債券取引などの回復に後押しされ、1株当たり利益は2021年第3・四半期以来の高水準となった。

利益は28%増の41億3000万ドル。1株当たり利益は11.58ドルと、アナリスト予想の8.56ドルを上回った。LSEGによると、2021年第3・四半期以来の高水準で、市場予想を上回った。

ゴールドマンの伝統的な主力事業である投資銀行業務は過去2年間は低迷していたが力強く回復。投資銀行部門の手数料は20億8000万ドルと、32%増加した。債券と株式売り出しの引き受け手数料のほか、M&A(合併・買収)業務による収入増が追い風となった。

債券、為替、コモディティー(FICC)トレーディング収入は10%増の43億2000万ドル。住宅ローンやストラクチャード・レンディングの融資収益の増加で押し上げられた。

株式は10%増の33億1000万ドル。ただコモディティー(商品)と金利商品はわずかに減少した。 

資産・ウェルスマネジメント部門の管理報酬は24億5000万ドルと、四半期としては過去最高。運用資産も2兆8500億ドルと過去最高となった。

ゴールドマンは昨年、数千人規模のレイオフを実施。3月末時点の従業員数は4万4400人と、前四半期と比べて2%減少した。

デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は決算後の電話会議で「資本市場は再開に向けた初期段階にある」とし、新規株式公開(IPO)に対するリスク選好度が高まっていることや、債券引き受け業務が好調なことを挙げた。「米経済の健全性に対しては引き続き楽観的だ」とも述べた。

オッペンハイマーのアナリスト、クリス・コトウスキー氏は、ゴールドマンの決算はほぼ完璧な内容だったとし、利益押し上げ要因の大半が予想以上のパフォーマンスだったと語った。

JPモルガン・チェースとシティグループも12日の決算発表時にディールメーキングの環境が改善しているとの見方を示した。ただ、米金利の先行き不透明感などが景気見通しに対するリスクだと指摘した。

*CEOのコメントなどを追加しました。

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