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中国人民銀、特別国債購入避けるべき 景気は回復中=金融政策委員

ロイター / 2020年5月18日 11時10分

 5月18日、中国人民銀行(中央銀行)金融政策委員会の馬駿委員は、人民銀による特別国債の買い入れについて、インフレリスクや資産バブルの加速と元安につながりかねないため、避けるべきとの見解を示した。写真は北京で2月撮影(2020年 ロイター/Jason Lee)

[北京 17日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)金融政策委員会の馬駿委員は、人民銀による特別国債の買い入れについて、インフレリスクや資産バブルの加速と元安につながりかねないため、避けるべきとの見解を示した。

人民銀の機関紙「金融時報」が17日、馬氏の発言を掲載した。

中国指導部が新型コロナウイルス流行で打撃を受けた経済の支援強化を表明する中、専門家の間では、人民銀が量的緩和を通じて財政赤字をマネタイズすべきかどうかを巡る議論が活発になっている。

記事によると、馬氏は「新型コロナは中国の経済と財政に短期的な影響をもたらしたが、第2・四半期以降の景気回復の勢いは極めて顕著で、歳出と歳入も徐々に改善するだろう」と述べた。

指導部は、年間の財政赤字の対国内総生産(GDP)比率引き上げのほか、地方政府による特別債の発行拡大、2007年以来となる景気支援目的の特別国債の発行を表明したが、詳細はほとんど明らかにしていない。

馬氏は、特別国債と地方の特別債の年内発行額はさほど大きくない可能性があり、既存の政策枠組みで対応可能だと指摘。人民銀は預金準備率のさらなる引き下げ、あるいは銀行の新規国債購入支援に向けた流動性供給が可能だと述べた。

馬氏は、他国の例を示しつつ、人民銀が大規模な財政赤字の穴埋めを迫られる場合、元安やインフレリスク、特に不動産の資産バブルを招くと警告。

人民銀による財政赤字のマネタイズメカニズムが確立されれば、政府による過度な借り入れが助長されかねず、中国の信用格付けにも悪影響が及ぶ恐れがあるとした。

中国では、人民銀による政府債の買い入れは法律で禁じられている。

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