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インドネシア中銀、予想外に金利据え置き 総裁「十分な流動性確保」

ロイター / 2020年5月19日 18時50分

インドネシア中央銀行は19日、利下げを見込んでいた大方の市場予想に反して主要政策金利を据え置いた。写真は2019年1月、ジャカルタで撮影(2020年 ロイター/Willy Kurniawan)

[ジャカルタ 19日 ロイター] - インドネシア中央銀行は19日、利下げを見込んでいた大方の市場予想に反して主要政策金利を据え置いた。現在の水準が市場安定の確保に向けた取り組みに沿うものだと説明。ただ、依然として利下げ余地はあるとした。

中銀は主要政策金利の7日物リバースレポ金利 を4.50%に据え置いた。ロイター調査ではアナリスト26人中10人が据え置きを予想。残りは25ベーシスポイント(bp)の利下げを見込んでいた。

中銀は翌日物預金ファシリティー金利(FASBI) と貸出ファシリティー金利 もそれぞれ3.75%、5.25%に据え置いた。

中銀は今年に入って2回の利下げを実施。昨年も4回の利下げを実施している。

ペリー・ワルジヨ総裁は記者会見で「今回の決定は、外国為替市場の安定を維持する必要性と、世界の金融市場の先行き不透明感を考慮に入れたものだ」と説明した。

一方で「インフレ率が低水準であるほか、とりわけ2020年は経済成長を支える必要があることから、利下げの余地は依然としてある」とも述べた。

中銀は金融システムに十分な流動性を確実に供給するということと、商業銀行は依然として563兆ルピア(381億7000万ドル)相当の債券を保有しており、レポ取引で中銀に売却できるということが、自身からの重要なメッセージだと強調した。

総裁はまた、2020年の国内総生産(GDP)の伸び率は中銀の当初予想である2.3%を下回る可能性が高いものの、来年には回復すると予想した。

キャピタル・エコノミクスは、中銀は「早期に方針を転換する必要があり」、極めて厳しい経済見通しを背景に利下げを再開するとの見方を示した。ただ、ルピア相場の動向が中銀の金融緩和のペースと時期を左右する可能性があるとも指摘した。

*内容を追加しました。

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