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岸田首相が金正恩氏に「直接会いたいという意向」伝達 林官房長官、金与正氏談話否定せず「様々なルート通じて働きかけを...」

J-CASTニュース / 2024年3月25日 16時51分

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金正恩氏(写真は労働新聞から)

北朝鮮の金正恩総書記の妹で朝鮮労働党副部長の金与正(ヨジョン)氏が2024年3月25日、国営朝鮮中央通信を通じて談話を発表した。談話では、岸田文雄首相が正恩氏に「直接会いたいという意向」を北朝鮮側に伝えたとしている。

林芳正官房長官は同日午後の記者会見で、会談の実現に向けて「様々なルートを通じて働きかけを絶えず行ってきているところ」だと説明。与正氏の談話の内容を否定しなかった。

「拉致問題が既に解決されたとの主張は全く受け入れられない」

林氏は談話について、「承知はしております」とし、「岸田総理はこれまでも北朝鮮との間の諸懸案の解決に向け、金正恩委員長との首脳会談を実現すべく、総理直轄のハイレベルで協議を進めていきたいと述べてきておられます。そのために様々なルートを通じて働きかけを絶えず行ってきているところであり、引き続き取り組みを進めていく考えでございます」と述べた。

与正氏の談話では、「これ以上解決すべきことも、知るよしもない拉致問題に依然として没頭するなら首相の構想が人気取りにすぎないという評判を避けられなくなるであろう」などと主張。林氏は「北朝鮮側の発表のひとつひとつにコメントすることは差し控えたい」としつつ、「拉致問題が既に解決されたとの主張は全く受け入れられない」として「日朝平壌宣言に基づき、拉致、核ミサイルといった諸懸案を包括的に解決するとの方針に変わりはない」などと従来通りの立場を繰り返した。

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