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「配属ガチャ外れた」すぐ転職活動を始める新入社員 専門家「控えたほうがいい」とする理由

J-CASTニュース / 2024年4月3日 18時19分

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配属に悩む女性の新入社員

新入社員が入社後に配属先を知るという常識は、もう古いかもしれない。

インタツアー(本社・東京)が行った25年卒、26年卒、27年卒の意識調査では、「いつ頃配属先を知りたいか」という質問に、入社式までに決めてほしいという学生は93.6%に達した。

近年の学生は、勤務地や職種への配属が必ずしも希望通りにいかない「配属ガチャ」に不安を感じる人も多い。

「希望の部署・職種でなければ辞退する」36.0%

インタツアーが2024年4月1日に結果を発表した意識調査では、配属先について知りたい時期や勤務地の希望、部署・職種などを聞いている。

配属先を知りたい時期で、最も回答が多かったのは「内定通知~内定式」で、65.1%を占めた。以下、「内定式後~入社式」が16.7%、「入社研修の間」が3.8%と続き、入社までのスケジュールで後になるほど希望者が減少していることがわかった。配属先が「事前にわからないとエントリーしない」は11.8%と、1割以上。「勤務地や職種などのキャリアを自分で決めたい」という学生のニーズが高まっている。

また、「希望の部署・職種でなければ辞退する」と回答した学生は36.0%だった。

新卒社員の希望部署で人気が高いのは、何だろうか。インタツアーが2024年3月18日に発表した、24卒学生を対象とした「配属ガチャ」についての意識調査では希望の職種を対象者にたずねている。回答は、「営業職」が33.6%、「企画/管理職」が28.9%、「IT/通信系エンジニア職」は10.8%となった。

一方で、実際に配属された職種の回答では、「営業職」が55.6%、「企画/管理職」が8.6%、「IT/通信系エンジニア職」は15.5%を占めた。

前述の「希望の職種」と「実際に配置された職種」の割合の差をみると、「企画/管理職」が20.3ポイント差あった(画像5)。

新入社員の配属先が自分の希望でなかった場合、どういう行動が大切なのか。インタツアー 代表取締役社長の作馬誠大氏は、こう答える。

「重要なのは、理想に固執せず、さまざまな経験を積むことです。」

配属が全てを決定づけるわけではない

作馬氏によると、社会人のキャリアの大部分は偶発的な出来事から生まれるもので、現在の仕事に積極的に取り組むことで、新たな目標やキャリアが形成されると説明する。「そのため、配属が全てを決定づけるわけではなく、どのようにして配属を『当たり』にするかが重要」とした。

配属が希望通りでなかったから転属願を出したり、転職活動を始めたりすると、すぐに仕事を変える行動が「甘え」と見なされがちでリスクが伴うため、控えた方がいいと説明。「最悪の場合には、キャリア形成にも悪影響を及ぼす可能性があります」と指摘した。

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