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1億1000万年前の地層から恐竜の化石、新属新種の角竜類と判明…兵庫・丹波篠山

読売新聞 / 2024年9月3日 21時24分

「ササヤマグノームス・サエグサイ」の復元画=(c)田中花音

 兵庫県立大や同県立人と自然の博物館などのチームは3日、同県丹波篠山市にある白亜紀前期(約1億1000万年前)の地層から見つかった恐竜化石が、新属新種の 角竜 つのりゅう類とわかったと発表した。アジアが起源とされる角竜類が、北米の原始的な角竜類と近縁であることも確認。北米大陸まで生息域を広げた過程を知る手がかりになるという。

 角竜類は頭部に大きな角やフリル(襟飾り)を持つトリケラトプスが知られるが、最古の化石が中国で発見され、アジアで誕生したと考えられている。

 チームが、2007年以降の発掘調査で見つかった化石17点を調べたところ、1個体分の頭部と肩などの骨に、どの角竜類にもない特徴があったという。全長は推定約80センチで成長途中の若い個体だった。

 学名は、同博物館で長年調査研究に尽力し、22年に亡くなった三枝春生さんの業績をたたえ、「ササヤマグノームス・サエグサイ」と命名された。

 県立大の田中公教准教授は「約1億1000万年前、ユーラシア大陸東部と北米大陸西部は地続きで、温暖化により森林が広がっていたといい、原始的角竜類が生息域を広げられることができたのではないか」と分析している。論文が英国の国際学術誌に掲載された。化石は4日から同博物館で展示される。

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