自宅に８７歳父親の遺体を数か月放置か…近隣住民が「最近見ない」と警察に連絡

岩手県警察本部

　自宅に父親の遺体を遺棄したとして、岩手県警花巻署は９日、花巻市、無職の女（５６）を死体遺棄容疑で逮捕した。

　発表によると、女は８日までに、同居する父親（８７）の遺体を自宅に放置した疑い。調べに対し、容疑を認めているという。

　同署によると、女は父親と２人暮らし。近隣住民から同日、「最近、（父親を）見ない」と同署に相談があり、自宅に駆けつけた署員が同日午後４時半頃、遺体を発見した。遺体に目立った外傷はなく、腐敗が進んでいることから、死後数か月が経過しているとみられる。同署は父親が死亡した経緯などを調べている。

　現場は閑静な住宅街で、近隣住民によると、女はあいさつをすると返答してくれるなど、トラブルはなかったという。近所の男性（８１）は、「約１年前に（女に）『お父さん元気』と聞いたら『元気にしている』と答えていたのに。突然のことで驚いている」と話した。