石破首相の「楽しい日本」、立憲民主・野田代表「暗い顔で語られても熱が伝わらない」

衆院本会議で施政方針演説をする石破首相（２４日午後、国会で）＝川口正峰撮影

　石破首相の２４日の施政方針演説に対し、与党からは「現実的な演説」との評価が上がった一方、野党からは「新味がない」といった批判が相次いだ。

　自民党の森山幹事長は記者団に「日本のあるべき姿と課題の解決に向けた政策をしっかり述べてくれた」と強調。公明党の斉藤代表は「令和の日本列島改造」実現に向けた５本柱について、「世界が激動期にある中で、どういう日本を作っていくかが明確に示された」と記者団に語った。

　一方、立憲民主党の野田代表は、首相が掲げる「楽しい日本」について、「暗い顔で語られても熱が伝わらない。空回りしている」と皮肉った。国民民主党の古川元久代表代行は、同党と与党で協議している「年収１０３万円の壁」見直しへの言及がなかったとして、「物価高で生活が苦しいという状況を認識していない」と非難した。