愛知・東浦町の３ｔと２・５ｔの「巨大岩塩」、ついに買い手現れる

メルカリに出品された岩塩（愛知県東浦町で）

　愛知県東浦町は、フリーマーケットアプリ「メルカリ」で販売していた二つの巨大岩塩の買い手がついたと発表した。昨年４月に一つ３０万円で売り出したが、購入希望者は現れず、同１１月に２１万円に値下げしていた。

　推定２・５トンのドイツ産と同３トンの米国産の岩塩を購入したのは、福岡県行橋市の男性。今年に入って販売を知ったという。２０１９年まで、町郷土資料館で展示されていた岩塩は、今後、男性が同市で経営する「自然薯（じねんじょ）御薯（おいも）の里」の直売所で展示されるという。

　今月２８日に引き取られる予定で、町は男性と準備を進めている。搬送費は男性の負担になる。

　町は所有している不用品を販売するショップをメルカリに開設。水質検査用ビーカーセットや天然木の長いすなどは早々に売れたが、岩塩は買い手がなく、昨年秋の町産業まつりでも展示されていた。

　日高輝夫町長は「目玉の商品が売れ、活用してもらえるのでよかった」と話している。