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トランプ氏の不倫口止め料巡り審理開始、「選挙不正」と検察

ロイター / 2024年4月23日 13時54分

トランプ前米大統領が起訴された不倫口止め疑惑に絡む事件で、ニューヨーク州地裁は22日に実質審理を開始した。写真はトランプ前大統領。ニューヨークで15日撮影。(2024年 ロイター/Jabin Botsford/Pool via REUTERS/File Photo)

Jack Queen

[ニューヨーク 22日 ロイター] - トランプ前米大統領が起訴された不倫口止め疑惑に絡む事件で、ニューヨーク州地裁は22日に実質審理を開始した。検察は冒頭陳述で、トランプ氏がポルノ女優との不倫を隠そうとして法を破り、2016年の大統領選をゆがめたと主張。弁護士は、トランプ氏は犯罪を行っていないと反論した。

トランプ氏は、女性に口止め料13万ドルを支払ったことを隠すため、会計記録を不正に処理した罪に問われている。

検察は不正処理について、有権者をだまして16年の選挙でトランプ氏を当選させようとする陰謀であり、「純然たる選挙不正だ」と指摘。今後、トランプ氏が陰謀の詳細について話す録音記録と、証言を裏付ける膨大な紙の資料が法廷に提示されるだろうと予告した。

トランプ氏の弁護士は「選挙に影響を与えようとすることは何ら悪くない。それが民主主義というものだ」と述べた。

トランプ氏は審理を見守り、時々弁護士に話しかける場面があった。

同氏は審理の開始前、支持者らに全米で平和的に抗議するよう呼びかけたが、ニューヨークの裁判所に到着した同氏を出迎えた者はほとんどいなかった。トランプ氏は警備上の制限が原因で人手が少なかったと述べたが、周辺の道路は解放されていた。

検察は、トランプ氏が自身に不利な情報を封殺するのに米タブロイド紙ナショナル・エンクワイアラーのデービッド・ペッカー元発行人が加担していたと主張しており、この日はペッカー氏が最初の証人として短い証言を行った。

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