独GDP、第2四半期は前期比+1.6%に上方改定 財政赤字は拡大
ロイター / 2021年8月24日 17時42分
[ベルリン 24日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が24日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)改定値(季節・労働日数調整後)は前期比1.6%増で、速報値の1.5%増から上方修正された。
新型コロナウイルス流行に伴う規制の緩和で個人消費が盛り上がったほか、政府の大規模な景気刺激策が寄与した。
第1・四半期は2%のマイナス成長だった。
第2・四半期は日数調整後の前年比では9.4%増。経済活動の規模は新型コロナ危機前の2019年第4・四半期を3.3%下回っている。
個人消費は4─6月に3.2%増加。全体の成長率への寄与度は1.6%ポイントとなり、貯蓄率は16.3%まで低下した。店舗やバー、レストランが閉鎖されていた第1・四半期の貯蓄率は過去最高の22%だった。
公共消費は1.8%増。全体の成長率への寄与度は0.4%だった。
統計庁によると、新型コロナ危機に対応した新たな借り入れに伴う政府支出により、今年上半期の財政赤字は809億ユーロ(950億ドル)となった。
これは対GDP比で4.7%の公共部門赤字に相当し、26年ぶりの高水準。ING銀行のカルステン・ブルゼスキ氏は「急速な景気回復の負の側面」と指摘している。
同氏は、景気刺激策により経済は今年末までに危機前水準に回復するだろうとしつつ、来月の総選挙を受けて発足する政府には大きな負担になりそうだと語った。
第2・四半期の前期比成長率はユーロ圏が2%、フランスが0.9%、イタリアが2.7%、スペインが2.8%だった。
この記事に関連するニュース
-
IMFの経済見通し、米国の2024年成長率は2.7%と前回見通しを上方改定(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月17日 11時45分
-
第1四半期の中国GDPは予想上回る、3月指標は需要低迷を示唆
ロイター / 2024年4月16日 14時55分
-
2023年第4四半期のGDP成長率は前期比0.6%と堅調、通年では2.5%(スペイン)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月9日 1時20分
-
米GDP、第4四半期確報値は+3.4% 改定値から上方修正
ロイター / 2024年3月29日 3時37分
-
英GDP確報値、第4四半期は0.3%減 景気後退入り確認
ロイター / 2024年3月28日 19時24分
ランキング
-
1【解説】円安どこまで進む? 深刻…家計にも影響、為替介入の可能性は
日テレNEWS NNN / 2024年4月25日 20時5分
-
2英郵便局の冤罪事件、会計システム原因の富士通社長「申し訳ない」と謝罪…1月にドラマ化され批判強まる
読売新聞 / 2024年4月25日 23時0分
-
3なぜ歯磨き粉はミント味? ヒット商品の誕生には「無駄」が必要なワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月26日 8時0分
-
4サイゼリヤ、ギリギリ「国内黒字化」も残る難題 国内事業の利益率0.05%、値上げなしで大丈夫か
東洋経済オンライン / 2024年4月24日 7時30分
-
5米、為替介入に慎重姿勢 財務長官「行うのはまれ」
共同通信 / 2024年4月26日 0時19分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください