原油先物上昇、イエレン財務長官発言で米経済巡る懸念和らぐ

４月２６日、原油先物価格はアジア市場序盤の取引で上昇している。写真はナイジェリア・アブジャのガソリンスタンドで２０２０年３月撮影（２０２４年　ロイター／Afolabi Sotunde）

Georgina McCartney

[２６日 ロイター] - 原油先物価格はアジア市場序盤の取引で上昇している。イエレン米財務長官の発言を受けて、米経済を巡る懸念が和らいだ。中東の紛争を背景とした供給懸念も引き続き支援材料となった。

北海ブレント先物は０．３４ドル（０．３８％）高の１バレル＝８９．３５ドル、米ＷＴＩ先物は０．３３ドル（０．３９％）高の８３．９０ドル。

第１・四半期の米国内総生産（ＧＤＰ）速報値は年率換算で前期比１．６％増だった。前四半期の３．４％増から大幅に鈍化し、ほぼ２年ぶりの低い伸びとなった。

イエレン氏はロイターのインタビューで、ＧＤＰデータが示唆している以上に米経済は強い可能性があるとの見方を示した。

２６日には、連邦準備理事会（ＦＲＢ）が物価目標として重視する３月の個人消費支出（ＰＣＥ）価格指数が発表される。