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ドイツ人登山家、60年後に遺骨発見 オーストリア

AFPBB News / 2025年1月10日 17時2分

オーストリア西部チロル州の氷河(資料写真、2022年7月20日撮影)。(c)KERSTIN JOENSSON/AFP

【AFP=時事】オーストリア西部チロル州にある氷河の近くで昨年発見された男性の遺骨が、約60年前に死亡したドイツ人登山家のものだったことが確認された。現地警察が9日、発表した。発見された遺骨には脚の一部も含まれていた。

警察はAFPに対し、男性は1967年3月、もう一人の仲間とスキーでバッサーファルフェルナー氷河を横断中、クレバスに落ち行方不明になっていたと説明した。捜索隊は当時、深いクレバスから男性を引き上げることができず、悪天候のため捜索活動を中止せざるを得なかった。

遺骨は昨年8月、地元住民が氷河の約700メートル下にあるロートモースタール渓谷で発見し、当局に通報した。

法医学専門家が広範なDNA分析を行った結果、1967年から行方不明になっていたドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州出身の男性(当時30)のものであることが判明した。



警察関係者は「アルプス全域では近年、氷河が後退しているために、長期間行方不明だった登山者の遺体が発見されることがある」「隣国スイスやイタリアでもこうした発見はあるが、60年もたって遺体が特定されることはまれだ」とAFPに語った。

2023年にはスイスの氷河で、1986年に行方不明になったドイツ人登山者の遺体が発見されている。

【翻訳編集】AFPBB News

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