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消防機に違法ドローン衝突で機体に穴 飛行停止に 米LA山火事

AFPBB News / 2025年1月11日 16時31分

ロサンゼルスのバンナイズ空港の整備ハンガーに止められた、ドローンと衝突した消防飛行機「スーパースクーパー」(2025年1月10日撮影)。(c)Patrick T. Fallon/AFP

【AFP=時事】米ロサンゼルス郡消防局のアンソニー・マローネ局長は10日、山火事で焼失した町の上空で消防飛行機が違法に飛行していたドローンに衝突され、機体に「こぶし大」の穴が開いたと明らかにした。

マローネ氏は記者会見で、消防飛行機「スーパースクーパー」は壊滅的な山火事の消火に欠かせないツールだが、衝突を受けて13日まで飛行できなくなったと述べた。

スーパースクーパーは、火災が起きたパシフィック・パリセーズの上空で消火活動に当たっていた。操縦士は衝突に気付かなかったが、無事に着陸。地上の「整備要員が翼の前縁にこぶし大の穴があることに気付いた」という。

マローネ氏は「問題のスーパースクーパーは優先的に修理され、13日には飛行できるはずだ」との見方を示し、「われわれはスーパースクーパーを2機しか所有していない」と補足した。



さらに、山火事の現場でドローンを飛ばすのは違法かつ危険であり、大規模な山火事の鎮火を試みているヘリコプターや飛行機にも多大な支障を来すと警告。

「最も承知しておいてもらいたいのは、こうした山火事の現場でドローンを飛ばすと、すべての航空作戦が停止されるということだ」と述べた。

マローネ氏によると、連邦機関は違法なドローンを特定できる電子スクリーニングシステムを構築中で、ロサンゼルス郡のネイサン・ホックマン地方検事も違反者を厳しく取り締まると明言している。

ホックマン氏は「当該地域(山火事現場)でドローンを飛ばすのが楽しいと思っているなら、逮捕・起訴され、法の定める最大限の処罰を受けることになる」とくぎを刺した。

ロサンゼルス周辺では多数の山火事が発生しており、これまでに1万4000ヘクタール以上が焼失、少なくとも10人が死亡、家屋など1万棟が焼失している。

7日に発生した一連の山火事はカリフォルニア州史上最悪級とされ、被害額は1500億ドル(約23兆7000億円)に上るとの推計もある。

【翻訳編集】AFPBB News

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