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年200万円ほどパートとして働きながら65歳から年金をもらおうと思っていますが、可能ですか? また、年金の減額はされますか?

オールアバウト / 2024年4月5日 8時10分

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年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、年収200万円ほどのパートをしながら65歳から年金をもらえるのかについて、専門家が解説します。

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。

今回は、年収200万円ほどのパートをしながら65歳から年金をもらえるのかについてです。

Q:年200万円ほどのパートをしながら65歳から年金をもらうことはできますか? その場合、年金の減額はされますか?

「年200万円ほどパートとして働きながら65歳から年金をもらおうと思っていますが、可能ですか? また、年金の減額はされますか?」(Kさん)

A:パートで働きながら65歳から年金をもらうことができます。相談者の老齢厚生年金受給額(月額)が、31万3000円を超えなければ年金は減額されません

パートで働きながら65歳から年金をもらうことができます。ただし相談者は、年収200万円ほどのパートで働くとのことですので、勤務先で厚生年金に加入することになると思います。その場合、在職老齢年金制度により、老齢厚生年金額の全部または一部が支給停止される可能性があります。

在職老齢年金とは、60歳以上の人が、厚生年金に加入しながら働いて収入を得て、かつ老齢厚生年金(もしくは特別支給の老齢厚生年金)をもらうと、老齢厚生年金の基本月額(年額の老齢厚生年金(もしくは特別支給の老齢厚生年金)を12で割ったもの)と、総報酬月額相当額(※)の合計に応じて、老齢厚生年金の一部または全額が支給停止となる制度です。

※総報酬月額相当額とは、毎月の賃金・交通費など(標準報酬月額)+1年間の賞与(標準賞与額)を12で割った額

相談者は年収200万円とのこと、総報酬月額相当額は16万7000円ほどなので、ひと月の老齢厚生年金受給額(基本月額)が、31万3000円を超えなければ、老齢厚生年金額・特別支給の老齢厚生年金は支給停止されません。

支給停止基準額48万円(令和6年度から50万円)-総報酬月額相当額16万7000円=基本月額31万3000円

在職老齢年金制度によって支給停止される年金は、老齢厚生年金になります。老齢基礎年金は収入額に関わらず、支給停止されることなく、全額支給されます。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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