バービー×そわんわん「前向きな意味で“どうでもいいや”って」 素で生きる!
ananweb / 2021年10月7日 19時10分
バービーとそわんわんと考える“自分らしさ”との向き合い方とは?
そわんわん:バービーさん、初めまして! いつも色んな活動を拝見して、素敵だなと思っているんですが、なかでも『ピーチ・ジョン』と一緒に作られたランジェリーと、その取り組みがとても好きで。芸人さんだと色んなことを言われると思うんですが、その中で“自分自身”を発信しているのが、すごいと思ってます。
バービー:わー! そんなふうに思ってくれること、ちゃんと伝わってることがとても嬉しいです。最近やっと、「芸人さんの中でも、こんなことを言ったり、やったりする人がいるんだね」と思ってもらえる実感があるので、そう言ってもらえるの、ありがたいです。
そわんわん:バービーさんが、芸人の活動以外の顔を見せようと思ったきっかけってあるんですか?
バービー:う~ん…、強いて言えば、アキレス腱を切ったこと?
そわんわん:え?!
バービー:30歳くらいから変わりたいなとモヤモヤ考えてはいたのですが、仕事も比較的順調だったので、特段何かを変えようと思うタイミングもなく…。でも35歳のときにアキレス腱を切ったことで、いわゆる体を張った仕事が一時期できなくなったんです。それでちょっと考え直したほうがいいのかな、と思ったのはあるかも。そろそろ本名の“笹森花菜”としてやりたいことや、それこそ素の顔を出しても…と。
そわんわん:アキレス腱を切るという大事件を、“いい転機”に持っていけるところがすごい。
バービー:そのあたりから前向きな意味で“どうでもいいや”って思えるようになって。そこからですね、〈“別にとやかく言われる筋合いはないか”精神〉で生きられるようになった。
そわんわん:なるほどー。
バービー:そういう意味で言うと、私は芸人の“バービー”と、“笹森花菜”、あとSNSの裏アカもあったりして(笑)、自分のことは多面的だと思ってるんです。そわんわんさんは、職業がYouTuberで、ずーっと“自分自身”を配信してるわけですよね?
そわんわん:そうですね。そういう意味では、ウチはどの場面でも常に“素”なんだと思います。配信を始めたばっかりのころは、“動画なんだから、おしゃれしてメイクして、かわいくして撮らなあかん!”って思ってたんですが。あるとき化粧するのがダルいなぁと思って、寝起き10分くらいで、すっぴんで撮った動画をアップしたら、300万再生くらいいっちゃって。そのときに「素でいいんだ、そのほうがウケるんだ」と学び、それ以来ずっと素でやってます。24時間常にオフモード。
バービー:すごい!
そわんわん:でも色々言われることも多いですよ。友達との2ショット写真をツイッターに上げただけで、「そんな見た目でそんなことするな」とか言われたり。
バービー:えええ?!
そわんわん:「え、ただ写真を撮ってそれをアップしただけなのに、なんでそんなに厳しいの?」って思いますよね(笑)。でも、自分のことが好きとか、セルフラブとかそういう気持ちが強いわけでもなくて…。なんていうのかな、自分のことを好きでも嫌いでも、楽しかったらよくない? って感じです。あんまり深く考えたことがないかもしれないです。“これが自分やな”って感じというか。
バービー:でも分かります。その感覚、めっちゃいいと思う。
そわんわん:バービーさんは、ご自分を多面的と言ってましたが、そのへんの切り替えってどんな感じなんですか?
バービー:私にとっては“素に戻る”ことでストレスを解消しているところがあるんですが、戻る方法を色々用意してるんです。軽めなことだと、料理、一人カラオケ、水の音を聞く、土に触る、とか。最も深いものだと、やっぱり一人旅かなぁ。でも今は旅行ができないので、最近の休日は、もっぱらキッチンに立ってます。それこそ水の音も聞けるし、野菜を扱えば自然に触れることにもつながるから。なんか、自分の本能に近づく感じというのかな…。
そわんわん:ウチも一人旅は好きです。今はできないので、最近は一人で散歩をしたり、パン屋さん巡りをしてます…って、いま話していて思い出したんですが、私たまに、意図的にスマホの電源を切って、情報を遮断するかも。色んな意見を聞きすぎちゃうと自分らしさがなくなっちゃう気がするので、たまに現実に戻るというか。
バービー:もしかしたらそれと近いことかもしれないですが、私はリアルな世界に自分の素を肯定してくれる人が数人いればいいやって思っているんですよね。
そわんわん:分かります。自分を否定してくる人に対して、わざわざ分かってもらう必要ってない気がする。人が私に対してどう思うかは、ウチはコントロールできないわけですし。だから肯定してくれる人がいる場所を持って、そこで楽しく過ごせることが一番だと。みんな世間の声に、もっと鈍感になっていいんじゃないかなぁ。
バービー:うん。みんな、誰だか分からない、知らない人の言葉に傷ついてしまうの、もったいないですよ。そんなの気にしなくていいよって思います、私も。自分はこうだって決めつけないで、色んな面があることを許容して、直感的に生きると楽しいですよ。私はスピリチュアル好きなところがあるから、直感で生きてます(笑)。
そわんわん:ウチもどっちかというと流されて生きてますが、それがラクで楽しいし、マイペースでいたい。“おもしろそうだな”って思ったことはなんでもやりたい。
バービー:じゃあ〈赤まむし〉とのコラボの話が来たらやります?
そわんわん:(爆笑)。その会社の方と会ってみて、友達になれそうな感じがしたらやります(笑)。
バービー(写真左) お笑い芸人。1984年生まれ、北海道出身。毎週火曜日『ひるおび!』(TBS系)、『週末ノオト』(TBSラジオ)などにレギュラー出演中。著書に『本音の置き場所』(講談社)が。
そわんわん(写真右) YouTuber。1999年生まれ、和歌山県出身。友達に語りかけるような動画が話題になり、YouTuberとして活躍。la farfa専属モデル。スタイルブック『wancobaby』(文友舎ムック)が発売中。
※『anan』2021年10月13日号より。写真・角田 航 撮影協力・BACKGROUNDS FACTORY
(by anan編集部)
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