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不動産会社の女性経営者が教える!「賃貸物件に住む際に意外とかかるお金」基本のき

ananweb / 2024年4月13日 19時30分

不動産会社の女性経営者が教える!「賃貸物件に住む際に意外とかかるお金」基本のき

ひとり暮らしをするなら、無駄な出費は抑えたいですよね。今回は、女性に特化した不動産会社を経営する 平出雅美さんに「賃貸物件に住む際にかかるお金」について基礎から教えてもらいました。プロの意見、ぜひ参考にしてください!

不動産会社の女性経営者が教える! 「賃貸物件に住む際に意外とかかるお金」基本のき



【女性が知っておくべき「賃貸物件」基本のき】vol.51



――ひとり暮らしを始める際、事前に家賃の何倍ほどのお金を用意しておくべきですか?



平出さん 敷金礼金などの初期費用以外にも、引っ越し会社に支払う費用、家具家電、生活雑貨の購入などの支払いもあるため、”想像以上にお金がかかった…”、という人は多いです。そのため、最低でも家賃の5倍は見積もっておくことをおすすめします。最近は、1か月フリーレントの物件も増えていますが、家賃が相場より高く設定されていたり、退去時の原状回復費用が入居者負担だったりなどメリットばかりではないので要注意。初期費用が安いからといって安易に契約せず、物件や契約内容をよく確認してほしいです。



――家賃にプラスして支払う”管理費”について教えてください。管理費とは必ず支払わなければいけないものなのでしょうか?



平出さん 管理費は必ず支払う必要があります。家賃の5~10%くらいになるのが一般的なため、家賃6万円の物件なら管理費は3,000~6,000円、家賃10万円の物件なら5,000~1万円くらいが相場。管理費が0円と記載されている賃貸物件もなかにはありますが、その場合は管理費が発生していないのではなく、家賃の中に管理費が含まれていたり、オーナーが負担している場合がほとんです。



――初めてひとり暮らしをする人が、知らないと費用面で損をするNG行動があればぜひ教えてください!

NG1.「火災保険料の見直しをしない」



平出さん 賃貸物件に住む際は火災保険の加入が必須ですが、指定された保険会社だけでなく、ご自身で選んだ保険会社に加入することもできます。安い保険商品を探してご自身で手続きすることができるため、保険料が抑えられる場合があるんです。ただ物件によっては、保険会社が決められていて変えられないこともあるため管理会社に確認をしてみてください。

NG2.「閑散期に物件を探さない」



平出さん 繁忙期ではなく閑散期に物件を探すと、家賃が相場よりも下がっていたり、敷金が0になっていたりなどの初期費用を抑えられる可能性は高いです。閑散期だからこそ、入居条件の交渉ができる場合があります。引越し会社も繁忙期に比べると相場は安くなります。

NG3.「複数の引っ越し会社の見積もりをしない」



平出さん 私だったら引っ越しは費用の高い土日を避けて、大手の引越し会社を何社か相見積もりをとり、比較したなかで安い会社の口コミを調べて問題なさそうであればそこを選びます。また、物件選びと並行して、引っ越し会社に見積りを取った方がいいです。シーズンによっては”早割り”などのサービスを設けている会社も多いので、早めに探すメリットも大きいと思います。



――初めてひとり暮らしをする人が「この費用は支払う想定がなかった…」といったケースはありますか?

ケース1.「保証会社に入る必要があることを知らなかった…」



平出さん 保証会社への支払い費用がかかることは想定外だったという人は多いです。数年前までは賃貸契約をする際には、連帯保証人が必要でしたが、近年は連帯保証人ではなく”保証会社”の利用が必須になっています。親や兄弟が連帯保証人になってくれるから保証会社は利用したくない、という人も少なくないのですが、契約にあたり保証会社の加入は必須となっている物件が大半であることは知っておきましょう。金額の相場は、月々の家賃の50~100%程度です。

ケース2.「鍵交換費用がかかることを知らなかった…」



平出さん 鍵交換費用も自分で支払うものだと知らなかった、というお客様は多いです。任意になっている場合もあるのですが、鍵交換をしていないことで、鍵の合鍵を使って空き巣に入られるなど事件に巻き込まれるリスクがあります。物件によっては、鍵交換代はオーナーが負担する場合もあるので、初期費用に鍵交換代が含まれていない場合は、鍵交換はしているのか管理会社に確認をとるといいです。

ケース3.「更新時に事務手数料がかかることを知らなかった…」



平出さん 物件を更新するとなると、更新の際に事務手数料がかかるケースがあります。事務手数料とは、2年ごとの更新手続きの事務作業に対して発生する手数料のこと。オーナーが支払わない場合は入居者が払うことになりますので、こちらも事前に確認しておくようにしてほしいですね。

他にも、物件によっては「緊急時サポートサービスの加入」や「除菌抗菌代」など、想定外の費用がかかる物件もあります。物件選びの際に、担当者に初期費用の見積もりをだしてもらうと安心です。



――平出さんがこれからひとり暮らしを始めるなら、どこに一番お金をかけますか? オススメのお金の使い方がありましたら教えてください!



平出さん お金の使い方は、自分の気分が上がることに使うのが一番だと思います。そのため普段の生活にはあまりお金を使わず、一番は旅行など休日のイベントにかけたいですね。私がひとり暮らしをしていたときは、服もコスメも安いものばかりでしたし、生活雑貨や日用品には極力お金をかけず、ほとんど100円ショップで揃えていました。ひとり暮らしを始めると、環境の変化などで心身のバランスを崩すこともあります。そういったときに助けになるのは自分が心から楽しいと思える趣味や友人と過ごす時間だと思うので、そこにお金をかけることは大切。貯金も大事ですが、お金は経験に変えた方が何倍も価値があると思っているので、ひとり暮らしの費用にかけるお金はできるだけ抑えて、新しい趣味を始めたり、興味のあるセミナーに参加したり資格をとったり、ずっと行きたかった場所に行ってみるなど、経験にお金を使うことをおすすめしたいですね。

楽しいひとり暮らしを始めるために知っておこう

いかがでしたか。女性のひとり暮らしは賢く丁寧に。ひとり暮らしを検討している人は、今回のポイントをぜひ参考にしてみてください。



教えてくれた人
株式会社東京女性不動産 代表取締役社長 平出雅美さん

宅地建物取引士所持。不動産歴3年目、2021年11月に「東京女性不動産」を開業。
東京女性不動産は、安心してお部屋探しができることを第一に、相談から契約まですべて女性スタッフが担当。女性一人での東京のお部屋探しを、女性ならではの視点で親身にサポートしています。LINEでの相談もできます。安心して新生活を始められるように、ストーカー保険の提案やRefaプレゼントなどのサービスもあって、さすが女性にやさしい! 電子書籍「宅建の教科書」がKindleにて好評発売中。

文・市岡彩香
anan web、anan Beauty+を中心に執筆するフリーライター。これまでに取材した人数はタレントや経営者を含め500名以上。インタビューライター、フードライターとして活動中。

©ssdd/Adobe

文・市岡彩香

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