お花見で願いを叶える!女性がしあわせになれる恋愛・結婚・出産の女神さまって?
ANGIE / 2016年3月25日 21時0分
「お花見」は、花を愛で、春の気を全身にいきわたらせる「清め祓い」の儀式だということを皆さんはご存じでしょうか? きれいだなあ、と花を眺める時間の中で、私たちは心と身体を清め、春のみずみずしいエネルギーをチャージしているのです。
まさに「命の洗濯」。
つぼみがほころび始めると一斉に花が咲き、わずか二週間ほどで散ってしまう桜には、女神の力が宿っていると信じられています。
桜の花が日本をピンク色に染めるひとときは、春の女神がすべての人に「よみがえり」というエネルギーを与えてくれる特別な季節です。
今回は、年に一度私たちの元に舞い降りる「お花見」にまつわる春の女神たちをご紹介します。女性の皆さん、必見ですよ!
春、二人の美しい女神たちがやってくる!
Photo by マチモール(株式会社プレスアート)
日本では、春、夏、秋、冬と、四季をいろどる美しい女神がいると言われています。春は「佐保姫」という女神が草木を芽吹かせ、大地に春を運んでくると、いにしえの時代より信じられてきました。
佐保姫から春のバトンを受けとり、今度は「コノハナサクヤヒメ」という桜の女神が日本中を花のような微笑みで包みます。
愛と美の女神といわれるコノハナサクヤヒメは、それはそれは美しい女神。富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)をはじめ、日本各地の神社に祀られています。東京で有名なのは多摩川浅間神社(たまがわせんげんじんじゃ)です。
2016年、桜咲く神社仏閣で人生に「幸せ」の花が開くようお願いしましょう。境内の桜は、神さまへのお供え物。神聖な力が宿っています。桜の力をかりて、あなたの願いもきっと届けられるはずです。
女性の幸せを叶えてくれるコノハナサクヤヒメって?
「木の花(このはな)」が桜、「咲耶(さくや)」は咲くを意味し、「さくや」という言葉が転じて「桜」と呼ばれるようになったのだとか。桜咲く春は、コノハナサクヤヒメが主役の季節。
コノハナサクヤヒメは、恋愛、結婚、出産と、女性の一生を守って下さる女神さま。「いつまでも美しくありたい」という願いも叶えて下さると言われています。
ここで、コノハナサクヤヒメにまつわる神話をひとつご紹介しましょう。
木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)の神話
遠い神代の時代、ニニギノミコトがタカマガハラに降臨したとき、美しいコノハナサクヤヒメを見初め、ヒメの父である山の神さまオオヤマツミに「コノハナサクヤヒメと結婚したい」と申し出ました。オオヤマツミはコノハナサクヤヒメと姉のイワナガヒメも一緒に、たくさんのお祝いの品を持たせてお嫁入りさせたのです。
ところが決して美人とはいえないイワナガヒメを見たニニギノミコトは、イワナガヒメだけ送りかえしてしまいました。しょんぼりとした顔で一人さびしく戻ってきたイワナガヒメの姿を見た父オオヤマツミは、このように告げます。
「イワナガヒメを妻にすれば、命は岩のように永遠のものになり、コノハナサクヤヒメを妻にすれば、木の花が咲くように栄えるだろうと願いをかけて、私は娘二人を一緒に差し上げたのです。コノハナサクヤヒメとだけ結婚すれば、命は木の花のように、もろくはかないものとなるでしょう」
こう告げられたことから、「桜」は儚く散るものの象徴になったと言われています。
ちなみに島根県松江市に鎮座する佐太神社(さだじんじゃ)の摂社である田中神社には、コノハナサクヤヒメとイワナガヒメがお祀りされています。
こちらのお社は、ニニギノミコトを祀る御本殿に向かってコノハナサクヤヒメを祀り、そちらに背を向けてイワナガヒメが祀られています。まさに神話を彷彿とさせますね。
コノハナサクヤヒメは縁結び。イワナガヒメは縁切り。男女の悪縁をはじめ、なかなか断ち切れない悪縁を断ち、真実のご縁、良縁を結ぶお社です。今の恋愛に疑問を感じている方はぜひ、勇気を持って参拝を。
桜が教えてくれる「真の美しさ」とは
「花が咲く直前の桜の皮は、美しいピンク色に染まるんですよ」と、染色作家の方が話していらっしゃいました。
全身全霊で色づく桜。つぼみがほころび始めたかと思うと、あっという間に満開のときを迎えます。この一年、私たちの見えないところで花を咲かせるために一生懸命がんばってきたんだなと思うと、春は桜にとって晴れ舞台ですね!
満開の華やかさは、ほんのひととき。でも花が散っても、来年の春に向けて一刻も休むことなく命の営みを続けていく桜は「花はなくとも、美しい花を咲かせたいと思うその心に、真の美しさは宿っているんだよ」と、私たちに教えてくれているような気がします。
真の美しさとは、人から見えない時間の中で育まれるものかもしれませんね。お花見で桜から春の気をたっぷりいただいて、いつか自分らしい花を咲かせましょう。
今年はぜひ、家族、友達、仕事仲間、大切な人と、「ありがとう」という思いでお花見を楽しんでくださいね。
【参考】お家で楽しむデイリーおみくじ 「福を呼ぶ 四季みくじ」三浦 奈々依、 観瀾斎/プレスアート
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