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恋愛依存を事前に予防できる!心のケアに効くアプローチ法

ANGIE / 2017年1月13日 19時0分



恋愛への「依存傾向があるかもしれない」という自覚があるうちは、まだまだ自分ひとりの力でなんとかなります。しかし、ひとたび“依存”という領域にまで足を踏み入れてしまうと、自分だけではどうしようもできなくなってしまいます。

そうなってしまったらどうしたらいいのでしょうか。そうなる前になにかできることはあるのでしょうか。



 
恋愛依存症は他の依存症を併発してしまう可能性も


恋愛依存に似た依存のなかには、ホスト依存があるとこのシリーズでご紹介(記事はこちら)しました。

依存の度合いが進み、本格的な依存症になってしまうと、ときにはアルコール依存症や過食症(食べ物依存性)など別の依存症を併発してしまうこともあります。ここまでくると、専門家の手が必要です。

日本では恋愛で悩んだときに、占いに頼るのが多くあるパターン。結婚相手としてよいかどうかを占ってもらう人もいますね。でも恋愛で悩んだときに、カウンセリングにいくという人はごく少数派。占いにはお金をかけるのに、カウンセリングにはお金をかけないのが日本の文化なんです。

最近では、「恋愛カウンセラー」「結婚カウンセラー」はたまた「セックスカウンセラー」など男女の悩みに特化したカウンセリングを行う人も出てきましたが、実際に足を運び、相談してみたという方はそれほど多くないのではないかと思います。

こういったカウンセラーの方が、きちんと専門的な訓練を受けてカウンセラーになったのであれば問題ないのですが、なかには少々あやしいケースもあるので注意が必要です。



ただし本来、カウンセリングというのは、ちょっとした悩みを抱えたときに心の健康を維持するために予防的にいくもの。だから、私としては、「自分が結婚体質なのか、恋愛体質なのかを知りたい!」くらいの軽い気持ちでも足を運んでほしいなと思います。

前回の記事で、依存から抜け出すためには「自分と向き合うことが必要」だと紹介しました。しかし1人できちんと自分自身と向き合うことのできる人はなかなかいません。自分の弱みやコンプレックスと直面することは時に辛いことでもありますし、自分の魅力を把握するのは恥ずかしいことでもあるかもしれないからです。偏りなく客観的に自分と向き合うためにカウンセリングを利用するのもアリだと考えています。

カウンセリングで自分と向き合う時間を持つことを習い事にしてみるのもひとつの手。カウンセリングの場には、様々なワークやテストなどがあり、落ち着いて自分と向き合えるよう導いてくれるカウンセラーもいます。自分を高めるという意味でも、習い事のような面もありますね。人間関係の悩みが減りコミュニケーションが円滑になるでしょう。

また、「自分は本格的な依存症なのか? それともチョイ病み程度なのか?」は、自分と向き合ったところで、なかなか判断がつかない人もいるかもしれません。そういったことも、ちゃんと見分けられる……それがカウンセリングのいいところです。

それでは「依存症」レベルだとカウンセリングで分かった場合、一体どのようにして解決していくのでしょうか。

依存症になってしまうと、恋愛に限らずアルコールでもギャンブルでも、「断つ」必要があります。それは一度脳内にできてしまった、快楽の回路をストップさせるため。依存性は専門の施設に入ったり自助グループ(※同様な問題を抱えている個人や家族とのかかわりの中で自ずから問題への取り組みの姿勢や理解の仕方の上で、自己変容的な成長が期待される)に参加したりしないと治すのが難しいと言われているくらいです。まわりの人の助けが必要なのです。

 
日頃のストレスケアで依存症にならない自分を保つ


現代はSNSの発展と女性の社会進出により、恋愛依存性になる危険性が高い時代であると言えるでしょう。SNSの発展は、彼氏と離れている時でさえいつでも気軽につながることができる環境を作りました。そして女性の社会進出は、女性をキラキラと輝かせている反面、趣味を作って余暇を楽しむ時間を減らし、女性のストレスを高めました。いまの恋から抜け出したくても、そう簡単に新しい出会いを探すことができず、目の前の人にすがりついてしまう……そんな人も少なくないのです。

こういった意味では、恋愛依存症までいかなくても、チョイ病み依存程度なら、いつ、誰がなってもおかしくない状況なのかもしれません。

チョイ病み依存程度でも充分苦しくつらいもの。そうならないためには、予防的に日頃からストレスケアをして、メンタルの状態を健康に保っておくことが求められます。

ストレスには「思考的ストレス」「身体的ストレス」「感情的ストレス」と3種類あります。つまり、ストレスに対して多角的にアプローチをしていくことが大切なのです。

よく「ストレスケアのためにマッサージに通っています」「カラオケで熱唱することがストレス解消です」などという人がいますが、それだけでは不十分な可能性も。もちろんマッサージやカラオケはストレスケアという点でとても良い趣味です。しかし「思考的ストレス」「身体的ストレス」「感情的ストレス」のそれぞれにアプローチをかけていくことが理想なのです。

身体的なストレスケアなら、マッサージ、入浴、散歩、汗をかく、ストレッチ、スポーツなどのように身体に直接アプローチをかけるもの。思考的なストレスケアなら、本を読む、相談してアドバイスをもらう、ノートに自分の考えを書いて整理するなどがあげられます。特に、依存の人は頭のなかがパニック状態で整理できていないケースが少なくありません。メリット・デメリットを整理する、時系列で整理するというように、ひとつずつ考えを整理していくとよいでしょう。

感情的なストレスケアなら、信頼する人に話す、思いの丈を日記に殴り書きする、思いっきり泣いてみる、カラオケで失恋ソング歌いまくる、感情移入しながら映画をみる…などがあります。ただし、TwitterやLINEのタイムラインなどのSNSに書くのは控えたほうがよいでしょう。周囲に負のオーラを振り撒いてしまう上、二次的な人間関係トラブルが起きる可能性もなきにしもあらずです。
 

このように、ストレスケアには様々な方法があります。可能であれば趣味をいくつか持つことをオススメします。多趣味な人は考え方が偏りづらく、視野も広がるため、物事をフラットに、そして冷静に判断していけるようになります。
忙しいをいいわけにせず、自分のココロを潤すことを優先してみてくださいね。

 

【山名裕子】



メンタルオフィス「やまなmental care office」代表臨床心理士。


大学にて心理療法の心得と技術を学び、2013年に臨床心理士の資格を取得する。主に認知行動療法によってカウンセリングをすすめ、心の専門家としてメディア出演をはじめ幅広く活動中。

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