1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現

ASCII.jp / 2024年4月21日 10時30分

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現

 ゲーミングPCのサイズは悩ましい。ビデオカードが入らないミニPCは論外として、タワー型は大きすぎて置けないといった人もいるだろう。そんな悩みを解決してくれるモデルが、サイコムの省スペースPC「Radiant SDM3300X600A」だ。

Ryzen 5 8600G&RTX 4060構成でレビュー

 ASRockのベアボーンキット「DeskMeet X600」を採用し、容積8Lの小型サイズながら、ビデオカードも搭載できるPCとなる。ソケットAM5に対応するAMD製CPUに対応し、最小限の設置スペースでイマドキのゲーミング性能が期待できる。

 今回はCPUにRyzen 5 8600Gを採用した標準構成から、GPUをGeForce RTX 4060に、メモリーを16GB×2、OSをWindows 11 Homeにカスタムした試用機をお借りしてレビューする。

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
サイコムの小型PC「Radiant SDM3300X600A」。標準構成の直販価格は14万6310円~(配送料込み)

見ていて気持ちがいいほど無駄のない内部構成

 Radiant SDM3300X600Aのサイズは突起部を除くと、168(W)×219.3(D)×218.3(H)mm。デスクトップPCとしてはかなりコンパクトな部類だ。タワー型PCと比べると、3分の1~4分の1程度のサイズ感になる。特に奥行きが短く、机の上に置いても圧迫感がない。

 しかし、これだけコンパクトだとさぞ内部は混雑しているだろう。というわけで、早速分解してみることに。底面のネジを1本外すだけで、内部にゆうゆうとアクセスできた。この構造なら、あとからSSDなどを増設する時もやりやすいはずだ。

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
PCケースの固定は底面のネジ1本だけ
DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
カバーを前方にずらすとシャーシが出てくる

 引き出す作業が難しい場合は、前面を上に向け、ケーキの箱を開けるように上に持ち上げると簡単に外せる。内部はPCパーツがぎっしり詰まっているものの、ケーブルの長さが必要最小限に抑えられており、窮屈な印象はない。

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
写真左側が前面となる。右下は電源ユニットで、その奥にマザーボードがある

 ビデオカードのサイズ制限は奥行200mm以下、2スロット厚。今回の試用機では、MSIの「GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC」が入っていた。その下にある電源ユニットを外すと、マザーボードにアクセスできる。

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
電源ユニットは80 PLUS BRONZE認証の500W。小型PCとしては容量が大きめだ

NoctuaのロープロファイルCPUクーラーを採用

 CPUクーラーはNoctuaの「NH-L9a-AM5」。コンパクトなPCでは定番モデルで、背が低いわりに冷却性能が高く人気がある。

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
CPUクーラーはNoctuaのロープロファイルモデル

 CPUクーラーの奥に見える「Sycom」の文字は、SSDのヒートシンク。ここのM.2スロットはビデオカードとCPUクーラーの隙間で狭く、熱ごもりが心配になる構造が、これなら安心だ。

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
SSDにはサイコムのオリジナルヒートシンクを装着

 M.2スロットは1つしかないように見えるが、実はマザーボードの裏側にもある。加えて、2つのSATAポートもあるので、コンパクトでもしっかりストレージを増設できる点も魅力。なお、前面裏には2.5インチドライブが2基(3.5インチなら1基)を取り付けられるスペースがある。

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
CPUのバックプレート上部にもM.2スロットがあり、増設しやすい
DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
「Hyper M.2」とあるように、PCIe 4.0×4をサポート

電源ユニットがPCケースファンを代替

 Radiant SDM3300X600Aはその特殊な構造ゆえに、PCケースファンがない。これだけ狭い内部構造だと、PCケース内の温度は簡単に上昇する恐れがある。その結果、CPUやGPUの性能が十分に発揮できないかもしれない。

 その不安に対する答えは電源ユニットにある。一般的なPCと異なり、本機は電源ユニットのファンがPCケースファンを兼ねている。PC背面から外気を吸い込み、CPUクーラーの直上のファンから送風する、カスタム吸気ファンになっているのだ。

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
写真下部の電源ユニットが背面から吸気し、上部のCPUクーラーに送風する仕組み

 また、ビデオカードのエアフローは天面吸気となる。PCケース内部の熱気は拡張スロットやサイド、I/Oパネルの設けられた細かな穴の排気口から放出する仕組みだ。

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
ビデオカードのファンで天面から吸気する
DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
ASRockのDeskMeet X600公式ページでは、その特殊なエアフローを解説している

コンパクトなのに前面もUSBポートが充実!

 Radiant SDM3300X600Aの最大のポイントは、やはりのそのコンパクトな筐体にある。小さめの机でも置けるし、前面インターフェースも充実。4基のUSB Type-A(USB 3.2 Gen 1が2基、USB 2.0が2基)のほか、USB Type-C(USB 3.2 Gen 1)まで備える。

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
小型PCでも前面インターフェースが充実。ヘッドセット端子もある

 もちろん、これだけ小さなPCであれば背面インターフェースもアクセスしやすい。USB Type-Aは4基(USB 3.2 Gen 1が2基、USB 2.0が2基)搭載し、有線LANは2.5GbEをサポートする。

 また、映像出力端子としてHDMIのほか、DisplayPortを2基備える。Ryzen 8000Gシリーズを搭載すれば、ビデオカードがなくても3画面出力できる。

DeskMeet X600ベースの小型BTO PC、容積8LでRTX 4060の欲張りゲーミング構成を実現
試用機はビデオカードを搭載しているためか、マザーボード側の映像出力端子はカバーでふさがれていた

 今回は主に外観と内観を紹介したが、次回は性能についてチェックする。小型PCだけに、サーマルスロットリングに入るかどうかが気になるところだが、果たして……。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください