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人気スマートウォッチ「HUAWEI WATCH 4」「HUAWEI WATCH GT 4」違いはココ、オススメはこっち!

ASCII.jp / 2024年4月20日 12時0分

左はファーウェイの「HUAWEI WATCH 4」直販価格は執筆時点で5万9860円。右は「HUAWEI WATCH GT 4」価格は3万2833円

 ファーウェイのスマートウォッチ「HUAWEI WATCH 4」を1ヵ月ほど使ってみました。同社のラインナップの中では上位のモデルで、eSIMを搭載するなど、機能も充実。なので、価格も5万9860円(HUAWEIオンラインストアでの記事掲載時の価格、以下同)と、それなりです。

 ファーウェイには、コスパに優れた「HUAWEI WATCH GTシリーズ」があります。最新の「HUAWEI WATCH GT 4」の46mmモデルはHUAWEI WATCH 4と同等サイズで、レザーバンドモデルの価格は3万2833円。どちらを選ぶべき? と迷う人がいるかもしれません。と言うよりも、しっかり比べて選ぶべきでしょう。

HUAWEI WATCH 4の優位性は?

 どちらも使った筆者が感じたHUAWEI WATCH 4の優位性は下記の3つ。

 ①単体で電話をかけられる  ②アプリを追加できる  ③デザインが先進的

 それぞれについて説明していきます。

①単体で電話をかけられる  eSIMに対応していてスマートウォッチ単体で電話を発着信できることは大きな利点。SMSの送受信もでき、地図アプリも使えるので、もはや「腕に巻けるスマホ」といった趣きです。

eSIMをインストールできるのは大きな魅力。スマホと同じような感覚で設定できる
着信した電話に出られないときに、素早くメッセージを送信できるのも便利

 しかし、HUAWEI WATCH 4のeSIMは、日本の携帯電話事業者が提供するワンナンバーやナンバーシェアといった、スマホの電話番号を共有するサービスには対応していません。スマホとは別の電話番号を使う仕組みなので、使い勝手はいいとは言えません。普段、スマホとは別に通話用のガラケーを持っていて、そのガラケーの役割をHUAWEI WATCH 4に移行するといった使い方であればアリでしょう。

②アプリを追加できる  HUAWEI WATCH 4は、ウォッチからファーウェイ独自の「AppGallery」にアクセスして、必要なアプリを追加することができます。筆者は電卓やミニゲームのアプリをインストールしてみましたが、購入後に、機能を追加できることは大きなメリットと感じました。

「AppGallery」からアプリを検索し、ダウンロードできる
追加した電卓アプリは便利に使えた

③デザインが先進的  HUAWEI WATCH GT 4のディスプレイサイズが約1.43インチで、文字盤がフラットであるのに対して、HUAWEI WATCH 4は約1.5インチと大きく、エッジが曲面の3Dカーブガラスを採用しています。両モデルのサイズ感はほぼ同じですが、HUAWEI WATCH 4はベゼルレスに見えて、スペックの差以上に画面が広く感じられます。

画面縁も背景色も黒なので、ベゼルレスに見える。画面に光が浮かぶような文字盤デザインも楽しめる

 円形の黒いドームに文字が浮かび上がるようで、腕時計ではなく、未来感のあるデバイスといった印象。文字盤のカスタマイズを楽しみたい人にも向いているでしょう。

WATCH GT 4のほうが勝っているところも……

 しかし、逆に、HUAWEI WATCH GT 4のほうがいいかも……と思った部分もあります。下記の3点です。

 ①電池持ちがいい  ②もやもやせずに使える  ③位置情報の取得が速い

 あくまでも筆者が個人的に感じたことではありますが、それぞれの理由を簡単に述べておきます。

①電池持ちがいい  HUAWEI WATCH 4は「超長時間バッテリー持続モード」での通常使用で約14日間、HUAWEI WATCH GT 4はデフォルトの通常使用で約14日間の電池持ちを見込めます。ですが、筆者が省電力を意識せずに、フツーに使った場合の両者の電池持ちには、かなり差がありました。

 著しく電池の減りが早まりそうな常時点灯はオフにして、週に2〜3回ランニングやウォーキングをした場合、HUAWEI WATCH 4は週に2回充電が必要という印象。一方、HUAWEI WATCH GT 4は1週間は持ちました。電池持ちを重視するなら、HUAWEI WATCH GT 4を選ぶのが得策です。

HUAWEI WATCH 4は思っていた以上に電池の減りが早く、「超長時間バッテリー持続モード」への切り替えが必要になることもあった

②もやもやせずに使える  HUAWEI WATCH 4はeSIMが使えたり、アプリを追加できたり、決済サービスに対応していたりと、多彩な機能を搭載しています。Harmony OSの機能がフル装備といった印象です。しかし、先述の通り、eSIMの利用には制約があり、アプリを追加できると言っても、普段スマホで使っているアプリが見つからなかったり、決済機能は日本では使えなかったり……。本来便利であるはずの機能が使えず、もやもやした気分になることもありました。

 HUAWEI WATCH 4から、そうしたモヤッとする機能を除けば、HUAWEI WATCH GT 4の仕様と大差はありません。搭載されている機能をそのまま便利に使えるHUAWEI WATCH GT 4のほうが、すっきりとした気持ちで使えるはずです。

「SuperLink」という機能があり、接続しているデバイスとの切り替えがスムーズにできる機能のようだったが、使い方と使うメリットがわかりにくかった。どうやら、ファーウェイのHarmony OS搭載デバイスと連携させた場合に力を発揮する機能のようだ

③位置情報の取得が早い  HUAWEI WATCH 4とHUAWEI WATCH GT 4は、どちらもGPSに対応しています。両モデルのスペックを比べたところ、位置情報の性能に差はないと思われますが、筆者が実際に使った範囲では、HUAWEI WATCH 4のほうが位置情報の取得に時間を要しました。

 両モデルで同時にワークアウトを開始し現在地を特定しようとすると、HUAWEI WATCH GT 4のほうが断然早く位置情報を取得し、ワークアウトを開始できました。ランニング、ウォーキング、サイクリングなどのルートを記録したいのであれば、HUAWEI WATCH GT 4を選んだほうがいいかもしれません。

海外渡航時にも歩いたルートを記録して、あとで振り返ってみたりできた。その際、HUAWEI WATCH 4の位置情報の取得が若干遅く感じたのだが、帰国後にHUAWEI WATCH GT 4と比べると、やはりGT 4のほうが速かった

 HUAWEI WATCH 4の購入を考えている人、HUAWEI WATCH 4とHUAWEI WATCH GT 4のどちらにしようかと迷っている人は、参考にしていただけると幸いです。ちなみに、筆者はコスパを重視するタイプなので、さほど迷わずHUAWEI WATCH GT 4を選びます。

筆者紹介――村元正剛  iモードが開始された1999年から携帯電話市場を追い、新機種のレビュー記事などを多くの雑誌やウェブに寄稿。最近はスマートウォッチやワイヤレスイヤホン、スマートスピーカーなど、スマホとつながるデバイスにも興味を深めている。編集プロダクション・ゴーズの代表で、スマホ関連の書籍/ムックの編集も手がけている。

 

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