LED光源搭載の内視鏡システム用スコープの新ラインアップ 最短2mmの距離から、高精細・高画質な画像で病変などを細部まで観察可能 気管支内視鏡「EB-580S」新発売
@Press / 2019年3月4日 14時30分
富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、LED光源搭載内視鏡システム「6000システム」などに対応したスコープのラインアップとして、気管支内視鏡「EB-580S」を、本日より富士フイルムメディカル株式会社(社長:新延 晶雄)を通じて発売いたします。本製品では、臓器の粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する機能「BLI(Blue Light Imaging)」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI(Linked Color Imaging)」などの画像強調機能を用いた観察が可能です。さらに、従来(*1)よりも近い最短2mmからの近接観察に対応。微細な病変などの視認性向上が期待できます。また、処置具のスムーズな出し入れを実現しており、医師の効率的な手技をサポートします。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/178754/img_178754_1.jpg
◆詳細はWebページをご覧ください。
⇒ https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1401.html?link=atp
気管支の内部を観察する気管支内視鏡検査は、肺がんの診断において重要な役割を果たしています。肺がんは、ほかの臓器のがんに比べて進行が速く、転移しやすいがんで、日本では1998年から21年連続で死亡率が第1位(*2)の疾患です。肺がんの治療では、気管支内視鏡を用いて採取した検体による病理診断や遺伝子解析などにより、腫瘍の特性に基づいて投与する薬剤を決定します。
今回発売する気管支内視鏡「EB-580S」は、照射した光と画像処理を組み合わせることで、観察に適した画像を作り出す技術「Multi-Light Technology(マルチライトテクノロジー)」を搭載した内視鏡システムに対応しています。通常の白色光観察に加えて、粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する機能「BLI」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する機能「LCI」などの画像強調機能を用いて観察することができ、気管支における炎症性疾患や虚血(*3)などの微小な病変の発見をサポートします。
スコープ先端の撮像素子には、高解像度スーパーCCDハニカムを採用。近接観察が可能なレンズを組み合わせることで、対象から2mmの距離まで近づいても、粘膜表層の微細な血管などを高精細・高画質な画像で映し出します。また、検体を採取する処置具を通したり、痰や血液などの体液の吸引に用いる鉗子口径を従来(*1)よりも大きな2.2mmへと拡張。処置具の挿通性と体液の吸引力の向上により、スムーズな内視鏡検査をサポートします。
富士フイルムは、今後もさまざまな医療現場のニーズにこたえ、検査の効率化と医療の質の向上、人々の健康維持増進に貢献していきます。
*1 従来機の気管支内視鏡「EB-530H」では、近接3.0mmから観察可能で、鉗子口径は2.0mmだった。
*2 出典:国立がん研究センターwebページ「年次推移(https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/annual.html)」より。
*3 組織や臓器への動脈血の流入が減少または途絶すること。局所的な貧血。
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