栗田工業と東芝ESSの発電所向け水処理分野における協業検討について ―排水処理の安定運転と環境負荷低減の両立を図るサービスの実現に向けて―
@Press / 2021年7月6日 16時45分
栗田工業株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:門田 道也、以下「栗田工業」)と東芝エネルギーシステムズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:小西 崇夫、以下「東芝ESS」)は、このたび、火力やバイオマスなどの発電所全般向けの排水処理分野において、デジタル技術を活用した運用最適化の効果検証について、協業検討を開始しました。栗田工業が保有する水処理技術・ノウハウと、東芝ESSで開発しているエネルギーIoTサービス「TOSHIBA SPINEX for Energy」を融合させ、お客様のニーズに合わせて「マイクロサービス注1」を適用することにより、再生可能エネルギーの拡大に則した運転やCO2排出量が少ない燃料の適用拡大を可能にするソリューションの提供を目指します。
火力発電所で使用する多くの設備からは、異なる水質の排水が排出されており、その水質や排出量は、発電所の負荷変動や使用する燃料によって変化します。今後、再生可能エネルギー導入拡大に伴う出力調整、石炭やLNGなどの化石燃料から、バイオマス燃料、将来的にはアンモニアや水素などのCO2排出量低減を考慮した燃料の適用拡大により、排水の水質変化や排出量の変動がより多くなることが想定されます。
栗田工業の排水処理設備における運転制御技術と、発電所のパワーサイクル注2 の運転情報を管理している東芝ESSの「TOSHIBA SPINEX for Energy」を組み合わせることで、排水の負荷変動に追従できる安定運転の実現を目指します。また発電事業者や発電設備を保有する一般産業などの排水処理設備で使用する薬品注入量の最適化を図ることで、発生する汚泥などの廃棄物の削減といった環境負荷低減にも貢献します。
栗田工業および東芝ESSは、今回の協業検討を通じて、国内外の持続可能な社会の実現に貢献していきます。
注1:一つのアプリケーションを、複数の小さなサービスを連携させた結合体として構築するソフトウエア開発手法。
単位ごとにスピーディーにきめ細かい修正や変更が可能になる。
注2:電源スイッチを切ってすぐに入れ直すON/OFFを繰り返すことによる電気的及び熱的ストレスの変化。
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プレスリリース提供元:@Press
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