日印国交樹立60周年を機に、インドでの「クール・ジャパン」普及をさらに加速生活関連分野における日印両国の関係強化で初の合意日本のEC企業がインド最大手の小売業と提携し、被災地・東北を中心とした伝統工芸品をインド国内で販売へ
@Press / 2012年5月1日 12時0分
ニューデリー、2012年4月30日17時(現地時間) 経済産業省が推し進める「クール・ジャパン推進戦略事業」の一環として、枝野 幸男経済産業大臣は、日本の民間企業経営者とともに訪印し、コンテンツ、アパレル、伝統工芸品、食といった生活関連の産業分野を日印の新たな経済関係の柱として位置づけ、産業協力の包括的な枠組設置についてアーナンド・シャルマ・インド商工大臣と合意しました。同分野の産業協力では初めてとなる共同声明を発出するとともに、同行した日本企業とインド企業による調印式が執り行われました。
日印クリエイティブ産業対話 共同声明(骨子)
デザイン、アパレル・ファッション・テキスタイル、日用品、ジュエリー、映画・アニメおよび伝統工芸など生活関連の産業分野を日印の新たな経済関係の柱として位置づけ、以下の包括的な枠組みを設置することに合意する。
- 両国のクリエイティブ産業協力の推進
・ジェトロによる日印企業のマッチング
・日印デザイン協力(デザイン賞システム確立)等
- 両国のビジネスを促進する環境の改善
- 関連するイベントを通じた草の根の相互理解の促進
- 定期的な対話の場の設置
【調印した産業分野および企業一覧】
<伝統工芸/地域産品>
日本側 :株式会社47Club(よんななくらぶ)
インド側:フューチャー・グループ、マイド・インディア
<コンテンツ>
日本側 :株式会社講談社、株式会社サンクス・ラボ
インド側:DQエンターテイメント、Level10エンターテイメント、ゼロサム・ワイヤレス・ソリューションズ
<アパレル/ファッション>
日本側 :社団法人 日本ファッションウィーク推進機構 等
インド側:インド服飾製造業協会 等
<ライフスタイル>
日本側 :株式会社インフィニティ・クリエーションズ
インド側:ボンベイエレクトリック 等
<食>
日本側 :株式会社PrunZ(プランズ)
インド側:Wazir Advisors Pvt. Ltd.
【日印クリエイティブ産業対話 開催報告】
枝野 幸男経済産業大臣とアーナンド・シャルマ・インド商工大臣との会談は、インド商工省にて執り行われました。会談では、「クール・ジャパン」を担うデザイン、アパレル・ファッション・テキスタイル、日用品、ジュエリー、映画・アニメ及び伝統工芸といった生活関連産業について、日印間での企業連携、投資促進、ビジネス環境整備を進めることで合意し、同分野では初めてとなる共同声明が発出されました。
共同声明覚書に署名する枝野大臣とシャルマ大臣
http://www.atpress.ne.jp/releases/27050/A_1.jpg
漆塗りスマートフォンカバーをプレゼントする枝野大臣
http://www.atpress.ne.jp/releases/27050/B_2.jpg
共同声明発出後、枝野大臣と共に訪印した日本の民間企業とインド企業との間で、産業協力に関するMoU(了解覚書)の調印が執り行われました。2012年2月に「TOKYO FASHION WEEK in INDIA」事業を展開した日本ファッションウィーク推進機構、2012年3月の日印国交樹立60周年記念イベント「COOL JAPAN FESTIVAL」に参加した講談社の他、日本のECサイト会社47CLUBとインド最大手の流通業フューチャー・グループによる日本の伝統工芸品に関するテスト販売、プロモーションに関する合意など、計6社が合意・調印しました。
会場に展示された日本の伝統工芸品
http://www.atpress.ne.jp/releases/27050/D_3.jpg
日本の伝統工芸品に興味を示すシャルマ大臣
http://www.atpress.ne.jp/releases/27050/C_4.jpg
経済産業省では、日印国交樹立60周年を機に、官民一体となってインドでのクール・ジャパン普及に取り組むとともに、今後も世界の文化市場において、クール・ジャパン戦略の推進事業を実施してきます。
【参考資料】
<クール・ジャパン戦略推進事業とは?>
音楽やアニメ・ゲーム、ファッションに食文化など、日本が世界に誇るクリエイティブ産業(※)。経済産業省では「海外展開支援プロジェクト」を立ち上げ、クール・ジャパンを担う企業や職人、クリエイターなどがチーム(コンソーシアム)を組成し、海外での市場開拓・事業化を支援する事業を行っています。
※クリエイティブ産業とは
コンテンツ、ファッション、食、地域産品・伝統文化・匠の技術など、クール・ジャパンを担う日本の文化産業の総称
<クール・ジャパンの重要戦略市場 インド>
世界第2位の人口(約12億人)と屈指のGDP成長率(8.4%:JETRO調査による)を誇るインドは、製造業のみならずクリエイティブ産業にとっても戦略的に欠かすことのできない重要な市場です。経済産業省でもクール・ジャパン推進にあたり、2010年度はコンテンツ分野やデザイン分野における調査・分析を実施。2011年度は2つの事業を展開し、該当する企業の支援に取り組んできました。
今年2月には「TOKYO FASHION WEEK in INDIA」事業を実施し、日本を代表するファッションブランド10ブランドをインド最大のファッショントレードフェア“Wills Lifestyle India Fashion Week”で展示・紹介を行いました。また、今年3月にはムンバイで国交樹立60周年を記念したイベント「COOL JAPAN FESTIVAL」を開催し、日本の食・アニメ・おもちゃなどを紹介しました。
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