VDIに関するアンケート調査 - VDIの課題は「コスト」「レスポンス」「アプリケーションの制限」で次回採用する方式としては「セキュアFAT PC」の検討も -
@Press / 2024年4月24日 10時30分
情報を暗号化した上で分散管理する「秘密分散技術」によりデータの保護、データの利活用を追求する株式会社ZenmuTech(本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:田口 善一、以下 ZenmuTech)は、リモートワークの普及により社外でのPC利用が増え、従来のセキュリティ対策に加えユーザーの利便性との両立が必要とされる中、株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越 孝)の協力のもと、VDI*利用企業のユーザーを対象に「VDIに関するアンケート調査」を実施しました。
* VDI(Virtual Desktop Infrastructure)とは、サーバー上に利用者毎のデスクトップ環境を構築し、利用者の端末からは画面転送で操作を実行できるようにする技術です。
【サマリー】
● VDIを実施するためのコストは、年間IT費用のうち平均で約25%
● PCの盗難・紛失事例は、4社に1社が毎年起きていると回答
● VDI利用における課題はレスポンスや通信環境、アプリケーションの制限
● VDIの選定目的は70%が「セキュリティ」と回答する一方、「セキュリティ面で何の不安もない」は20%にとどまる
● VDI環境で約4割がFAT PCを利用し、次回の採用は、VDI、リモートデスクトップに次いでセキュアなFAT方式が3位
【調査結果】
1. VDIを実施するためのコストは、年間IT費用のうち平均で約25%
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/392787/LL_img_392787_1.png
VDIコスト割合
VDIを実施するためのコスト(ライセンス、サーバーなど)は、情報通信に関わる年間費用のうち平均で約25%を占めていることがわかりました。多いところでは50%以上かけている企業もあり、重要性を感じつつも、VDIのコストがIT費用を圧迫していることが伺えます。
2. PCの盗難・紛失事例は、4社に1社が毎年起きていると回答
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/392787/LL_img_392787_2.png
PC盗難・紛失事故事例
企業内でのPCの盗難や紛失事故は、「3年程度に1度起きる」が27%、「毎年おきる程度にはある」が25%と半数以上が毎年または3年に一度は発生していることがわかります。
企業がさらにデータのセキュリティ対策を強化することはもちろん、近年の情報に対する重要性を改めて一人一人が再認識する必要性があります。特に、リモートワークや移動勤務が増える現在では、デバイスの適切な管理やリモートワイプ機能の活用なども重要な対策となります。
3. VDI利用における課題はレスポンス、通信環境、アプリケーションの制限
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/392787/LL_img_392787_3.png
VDI利用・運用の課題
VDIユーザーの利用における課題については、「レスポンスが遅い」(50.0%)が最も多く、次いで「通信環境が悪いとき困る」(40.5%)「アプリケーションに制限がかかる」(38.5%)となりました。また、運用における課題では、「サーバー管理」(40.3%)、「仮想環境のソフトウェア管理」(36.5%)となっており、VDIを利用するにあたり、パフォーマンスの悪さや運用管理の負荷といった課題がわかります。
リモートワークが常態化する以前では想定されていなかった通信環境に依存する利便性への対策が求められています。
4. VDIの選定目的は70%が「セキュリティ」と回答する一方、「セキュリティ面で何の不安もない」は20%にとどまる
VDIの導入目的は、70%がセキュリティを挙げています。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/392787/LL_img_392787_4.png
PC盗難・紛失時の認識
一方で、VDI環境での盗難紛失時の認識について、「セキュリティ面では、なんら不安視することはない」と回答したのは20%にとどまり、80%の企業がVDI環境におけるPCの盗難や紛失に対して不安を感じていることが分かりました。
VDIの導入によりセキュリティが完全に確保されるというわけではなく、サイバー攻撃や情報漏洩が頻発している現代においては特に、企業は更にセキュリティ意識を高める必要があることが示唆されます。
5. VDI環境で約4割がFAT PCを利用し、次回の採用は、VDI、リモートデスクトップに次いで、セキュアなFAT方式が3位
VDIで利用するPC端末は、シンクライアントが52%、FAT PCが22%、どちらも利用が22%という回答から、約4割は、FAT PCを利用していることがわかります。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/392787/LL_img_392787_5.png
次回採用する方式
VDI製品・サービスを見直す際に次に採用したい方式についての質問では、「VDI方式」が45.8%と最も多く、次いで「リモートデスクトップ」31.8%、「セキュアなFAT PC方式」25.3%となりました。
近年、「セキュアなFAT PC方式」への注目度も高く特に大規模企業では多様な方式を試したいとするニーズが見られます。
【考察】
情報漏洩やセキュリティ侵害への懸念の高まりにより、VDIの導入が増加しており、7割がセキュリティを最大の目的としていますが、COVID-19パンデミックによるリモートワークの増加に伴い、VDIの課題も見えています。
実施するためのコストも年間IT予算の25%を占めるという結果が現れ、あらゆる企業でDX化が求められる中、負担になってきているとも言えます。
更に、VDI環境においてセキュリティ面での不安を感じないと回答した企業は20%にとどまりますが、約80%の企業はPCの盗難や紛失に対して一定の不安があることも分かります。
このような状況下で、高いセキュリティを保ちつつもコスト面を抑えられるセキュアFAT PCへの関心度も高まっています。
また、VDI環境でのPCは、約4割がFAT PCを利用しており、今後のセキュリティ対策の選択肢の一つとして、セキュアFATの利用が重要になってくると考えられます。
詳細な調査レポートは、こちら
https://zenmutech.com/information/survey-vdi01/
【調査概要】
実施内容:VDIに関するアンケート調査
調査対象:従業員規模1,000人以上のテレワークを実施するVDI利用企業において、
テレワークの導入や計画作成、立案支援等に係る者400人
集計方法:Webアンケート調査
調査期間:2023年12月
【会社概要】
名称 : 株式会社ZenmuTech
所在地: 〒104-0061 東京都中央区銀座8-17-5 THE HUB 銀座OCT 804
URL : https://zenmutech.com/
◆秘密分散ソリューション「ZENMU(ゼンム)」
秘密分散技術は、データを「それ自体は意味を持たないいくつかの分散片」に分け、それぞれの分散片を別の環境で管理することで、データの保護と安全性を高める技術です。
自社開発のZENMU-AONTの秘密分散技術をSDKとして提供するZENMU EngineやPCからの情報漏洩を防ぐ「ZENMU Virtual Drive」をはじめとする自社製品を開発・販売しております。
◆情報を秘匿化したまま計算可能な“秘匿計算ソリューション”
秘匿計算技術は暗号化したデータを復号せずに計算することを可能にする技術です。これにより、データの通信から保管はもとより、利活用まで一貫して安全な環境を実現することが可能になります。
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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