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ママライダーがカワサキ「Ninja ZX-10R KRT EDITION」に乗ってみたら、玄関から憧れのサーキットを目指せる!?

バイクのニュース / 2020年9月21日 11時0分

カワサキ「Ninja ZX-10R」シリーズのスタンダードモデルKRT EDITIONは、「誰が乗っても扱いやすく、そして速い」市販モデルであることを追求。そこでスーパースポーツに憧れるママライダーが試乗してみました!

■ファクトリーマシンをイメージしたカラーリングのニンジャZX-10R KRTエディション

 モータースポーツファンならずとも、バイクに乗っているならば一度は憧れるスーパースポーツ。いつか颯爽と乗りこなしてみたい…なんて思っておりました。しかし、結婚、出産を経て、家事や育児、仕事に明け暮れるママライダーにはちょっぴり敷居が高いのです。

 ハズかしながら私、産後体重が10kg以上も増加。若い頃に着ていたレザーのセットアップはすっかり入らなくなり、さりとて捨てることもできずにタンスの肥やしとなるばかり。まぁ、サーキット走行することもなくなったし、「いつか」はきっと来ないのだろう……なんて諦めかけていたのです。が、しかし、「今こそ」です。体力のあるうちに乗らねばなのです!

 そこで今回、カワサキのZX-10Rシリーズの標準モデル、ニンジャZX-10R KRT EDITIONに試乗することになりました! 今年のスーパーバイク世界選手権で6連覇を目指すファクトリーマシンと同じイメージのカラーリングを採用しています。

 市販車をベースにしたレースにコダワリを持つカワサキは、このモデルで「誰が乗っても扱いやすく、そして速い」ことを追求しているんだとか。これは私でも希望が持てそうです!

■グラマラスなメリハリボディに備えられたハイテクさが魅力

 第一印象はシャープでスマート。全長2,085mm、全幅740mm、全高1,145mmと、そこそこ車格はありますが、ボン、キュ、ボンのメリハリボディと、シュッとしたテールまわりのおかげか、見た目ではそこまで大柄に感じません。

メリハリの効いたボディで見た目では大きさを感じないニンジャZX-10R KRT EDITION

 フロントのアッパーカウルの中央には、走行風を利用して吸気効率をあげるラムエアダクトを装備。まるで生き物のような存在感を放つZX-10Rらしいデザインが受け継がれていてグッときちゃいます。

 そしてボディカラーは、コーポレートカラーのライムグリーンにブラックが基調。ファクトリーマシンと同じイメージのハニカムパターンが落としこまれています。アンダーカウルの「カワサキレーシングチーム(KRT)」のロゴもポイントです。

 お気に入りのポイントはシートからテールのフォルム。シートは先端が絞られていて足つきよさそうだし、グラマラスなシートカウルに向かって座面が広くなっていくのでお尻のホールド感もよさそう。ライダーの足のポジションに合わせるように曲線を描くシートレールも美しい! シャープなリアエンドに埋め込まれたLEDテールランプもスタイリッシュです。

インストゥルメントパネルにはモノクロ液晶デジタルメーターとバーグラフ式LEDタコメーターでカワサキらしい硬派な仕様

 また、インストゥルメントパネルにはモノクロ液晶デジタルメーターとバーグラフ式LEDタコメーターをレイアウト。派手さを排した硬派なコックピットまわりです。

 モニターはスピード、オド、トリップ、シフトポジション、水温計、時刻などの表示に加え、パワーモード、エンジンブレーキコントロール、トラクションコントロール、クイックシフト、ローンチコントロールモードなどの電子制御システムの設定も表示。左グリップのスイッチでメニュー選択できます。地味に見えて実はハイテクなところに、実力主義的な美学を感じます。

■足つき性に配慮したフォルムとバランスのよい車体で安心感バツグン

 実際にまたがってみると身長158cmの筆者が、一般的なブーツを着用して両足のつま先が接地するくらいの足つきでした。シート高はスペック上で835mmと国産スーパースポーツモデルでは少し高め。でも、重心バランスがよくて車体を少し傾けて片足で安定させても不安感はありません。

重量バランスが良く片足でも不安なく車体を支えることができます

 シートの前方が細くなっていてシートレールにもアールがついているので、足を着地させやすいのがポイントです。私の体格だとシート前方がもう少し細いとうれしいところですが、両方のつま先が接地するだけでも非常にありがたい。シートはクッション性があって座り心地もよいので走り出してしまえば快適です。

ハンドルの位置は低めですが、シート位置が近いため比較的ゆったりとした運転姿勢をとることが可能です

 ちなみにポジションはハンドル位置が低くてキツめの前傾。シート位置は近いので両腕にほどよいゆとりができます。トップブリッジにはオーリンズ社製電子制御ステアリングダンパーがドドンと鎮座していてレーシーなコックピットまわりです。

 車両重量が206kgとリッタークラスのスーパースポーツならではの重さがありますが、重心のバランスがよいのでもっと軽く感じます。ポジションの自由度が高くて上体を起こしやすいので街乗りにも対応してくれそうです。ただし、街中での取り回しはハンドルの低さと切れ角の少なさがネックになるかも。狭い場所や坂道での取り回しはちょっぴり苦労しそうです。

■ワイルドでアグレッシブだけどフレンドリーで、もっと走りたくなります!

 まずはイグニッションキーをオン。目覚めたようにバーグラフ式LEDタコメーターがゼロからMAXまで点灯します。これがカッコよくてワクワクしちゃいます。液晶メーターを確認して電子デバイスの起動を待ってから右グリップにあるセルボタンを押すとエンジンが始動します。

 排気量998ccの水冷4ストロークDOHC 4バルブ並列4気筒エンジンのアイドリングはワイルド。大型ネコ科の猛獣がゴロゴロと喉を鳴らしているみたい。いざ走り出したら、猛々しく咆哮をあげるのでしょうか…いや、私ごときじゃ無理か…などと、さまざまな妄想が膨らみます。

低速でもパワフルでハンドリングも軽快、高速でも安定感抜群

 スロットルを開けるとトルクフルかつスムーズに発進、加速します。低速でもパワフルでギクシャク感がなくて、ハンドリングも軽快です。電子制御ステアリングダンパーが低速では減衰力が弱く、高速では減衰力を強めて安定性を増加させてくれるのだとか。車体との一体感もバツグンにいい感じです。

 クラッチ操作をしないでシフトのアップダウンができるクイックシフターはエンジン回転数が約2500rpm以上で使用可能。最初はついアクセルを戻しちゃうクセが抜けずに違和感がありましたが、慣れてしまえばすごく便利です。高回転域ではタイト、中低速では自然かつスムーズなシフトチェンジで街乗りでも大活躍してくれそうです。

迷いながらのコーナーリングでもバイクが見事にカバーしてくれます

 ブレーキのタッチはレバー操作に応じてしっかり効いてくれます。大きな車体でもバンクさせやすくてコーナリングもアグレッシブに攻め流ことができそう。エンジンブレーキコントロールとトラクションコントロールも素晴らしくて、ちょっと迷いながらコーナーに進入してしまってもバイクがカバーしてくれる感じです。まるでバイクと会話をしているよう!

 スーパースポーツは中低速では扱いにくくてストレスを感じるのでは…と不安でしたが、とても気持ちよく走ることができました。気難しいかと思ったら、実はフレンドリーで話しやすいナイスガイ。今回は中低速メインの試乗でしたが、フルパワーも体験してみたくなりました。もっと仲良くなりたい! パワーモードや電子制御システムの設定も攻略したいと思わせてくれます。

少しの改良で乗りこなすことも可能と夢が膨らむカワサキの「ニンジャZX-10R KRT EDITION」

 足つきや取り回しは慣れやカスタムでカバーできそう。バイクとの会話を続けていけば、私でも新しい世界にたどり着けるかも…なんて夢も膨らみます。痩せて昔のレザースーツを着るか、それとも新調するか悩みどころです(笑)。価格は210万1000円(消費税10%込)。

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