スゴイと言われるその燃費ホント? ホンダ「CT125・ハンターカブ」の燃費を計測してみた

バイクのニュース / 2020年10月21日 13時0分

2020年6月26日の発売前から年間国内販売計画8000台を超える予約があり、大きな反響と共に登場した「CT125・ハンターカブ」は、燃費の良さでも話題です。実際どうなのか? 計測してみました。

■今回の「でき心」に関する口上

 ホンダ「CT125・ハンターカブ」が人気です。ちまたでは「いま頼んでも納車まで時間がかかるらしい」と。頼もしく嬉しいニュースです。同時に、カブ系の話題と言えば燃費の良さ。ツーリングで60km/l以上は普通、70km/lも珍しくない……。そんなオーナー達のブログ、動画を目にするたび、the「燃費」担当としては好奇心がメラメラと燃え上がるのでした。なにせ、カタログに記載されている燃費データは、国土交通省届け出値・定地燃費値が61km/l(60km/h・2名乗車時)、WMTCクラス1に属するこのバイク、そのテストから算出された燃費値が67.2km/lとなります。なるほどスゴイ、しかし……。

「CT125・ハンターカブ」は平均燃費計を装備しません。つまりthe「燃費」方式のデータが取れないのです。満タン法もありますが、給油口イッパイに入れないと見極めが難しい手法で、オーナーズマニュアルにはと「給油はここまで」というラインがあり、そこは給油口からかなり下にあります。給油ノズルがタンク内に入り過ぎないよう丸穴の空いたプレートの位置で、その丸穴に横バーが1本あるタイプです。

 その横バーで給油を止めようとしても「この辺かな?」と給油ノズルを出し入れしながらの目視が難しく「もう少しかな?」と給油ノズルのトリガーをちょっと引いただけで簡単に100cc、200cc入ってしまいます。このような小食のバイクでは、結果に少なくない誤差を生み、印象が変わるのは間違い無いでしょう。

 それゆえthe「燃費」では、トリップメーターの距離と、表示される平均燃費を利用しているのです。

 それでも今回、満タン法で燃費計測に出たのは、好奇心を抑えきれなかったからにほかなりません。the「燃費」では同じルート、流れに合わせたペースというできるだけ変化のないモノサシのなかで計測してきました。しかし今回は“完全番外編”です。満タン法と別コース測定で「本当にCT125・ハンターカブの燃費はだれでも60km/lなんて叩き出せるのか!?」をテーマに走ります。

■DAY1 仕事の移動で市街地を走り回る=56.7km/l。

 バイクのニュース編集部での撮影を終え、まずはガソリンスタンドへ。シュー(給油する音)、ガチャ! 給油開始とほぼ同時に満タンになります。その量300cc。所用のあった都内を走り、外苑周辺から船堀、本郷、新宿、そして南新宿にあるガソリンスタンドへ移動……このバイク、走りが楽しい! 車体はしっかりしているし、トルクフルなエンジンと適度にハイギアードな4速ミッションの恩恵、余裕で走るところにバイク風味も感じます。

「これはみんなが褒めるワケだ」と、走り出して数分後には惚れ体質の体が早くも反応し、頭の中でバラ色の空想(妄想?)が走りだします。「このまま遠くに行きたい」そんな諸症状にうなされながらも、兎に角仕事と言い聞かせて市街地走行を終えるのでした。

給油口はシートを前方へ上げると現れる

 結果は39.7kmを走り、0.7リットル給油、燃費は56.7km/lでした。ストップ&ゴーを繰り返し、発進でかまわず加速しての結果です。驚きました。

■DAY2 大荷物を積んで取材先まで往復170km走る=56.9km/l

 その日、80km離れたサーキットまで、バッグに詰めたヘルメット、ブーツ、レザースーツ、プロテクターなど装具一式を持ち、CT125・ハンターカブで向かいます。グーグルマップによれば渋滞なしで2時間半。the「燃費」のテストでは、かつてスズキ「GSX-R125 ABS」と走った国道357号線を千葉方面へ。早朝と言うこともあり交通はウルトラスムーズ。あっという間に千葉市内を通過。目指す袖ケ浦フォレストレースウエイまで2時間ちょっとで到着。片道の80kmはほとんどバイパスのような道ばかりで快適なクルージングでした。

 夕方、仕事を終えて帰り道。途中まで国道16号もスムーズでしたが、千葉市内が近づくと渋滞が始まります。それでも空いている車線を縫って進み、最終的に国道357号経由で都心を抜けます。さすがにお尻は痛くなったものの、このバイクはなおも楽しい!

 給油すると、トリップメーター170.8kmで給油量3リットル、燃費結果は56.9km/lです。国道357号線の一部では首都高のような高架が続き、周囲に合わせてペースアップしたにも関わらず、です。

 しかし、60km/lという大台には乗れていない……。

■DAY3 連休の大渋滞でようやく60km/l台を体験

 この日、ルート選択は大失敗でした。西に向かう国道20号は新宿から世田谷までは流れたものの、その先は渋滞で埋まっていました。裏道を駆使し高尾周辺まで移動。なんとかトリップメーターがスタートから50kmを越えたところで給油。どう考えてもDAY1を下回るのは間違いなさそうですが……。

排気量124ccの空冷4ストローク単気筒OHCエンジンを搭載

 結果は驚愕、50.6kmを走行し給油量は0.8リットルで燃費は63.2km/lという結果に! ただし、この日は渋滞停止時間があまりにも長かったので、積極的にエンジンキルスイッチを活用してアイドリングストップを敢行しました。渋滞でまさかこんなに数値が伸びるとは思いもしませんでした。

 高尾からの復路、国道20号を諦め、国道16号から国道246号経由で渋谷へ戻ることにしました。適度に交通量があり、ゆったりしたクルージングはいかにも燃費が良さそうです。CT125・ハンターカブはメーター読みで50km/hから60km/hを4速で流している時、まるで追い風に乗るようにバイクが軽くなるゾーンがあります。トルクが出て燃費が良い予感がするゾーンです。復路は58.3kmを走り、給油量は0.9で燃費は64.7km/lという数値になりました。

■結論、CT125・ハンターカブの燃費は噂どおり!

 結論から言えば、満タン法による誤差を加味しても素晴らしいものでした。市街地、大渋滞の道でも満足のゆく燃費記録です。

実際の燃費はどうなのか? ホンダ「CT125・ハンターカブ」を日常使いで走らせてみる

■ホンダ「CT125・ハンターカブ」燃費結果
総合評価:☆☆☆☆★(ホシ4つ)
総走行距離:178km
市街地:56.7km/l
高速道路:— m/l
快走路:63.9 km/l

 容量5.3リットルの燃料タンクが持つ行動半径は巨大と表現できるのではないでしょうか。

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