ホンダの大人気レジャーバイク「CT125 ハンターカブ」に、CT110元オーナーのママライダーがチェックしてみました! 見た目&足つき編
バイクのニュース / 2021年1月23日 17時0分
アウトドアレジャー向けとして登場したホンダの大人気レジャーバイク「CT125 ハンターカブ」ですが、そのルーツは1981年に登場したトレッキングバイク「CT110」にあります。そこで、CT110元オーナーのママライダーがチェックしてみました!
■アウトドアを楽しむためのレジャーバイクとして誕生したハンターカブ
2019年秋の東京モーターショーで世界初披露されるないなや話題沸騰。発売前には販売予約が年間生産台数を上回ってしまったというホンダ「CT125 ハンターカブ」ですが、そのモチーフになっているのが1981年に登場した「CT110」です。
CT110は市街地から野山まで走れる新感覚のレジャーバイクとして日本と海外で展開。海外市場では高い人気を得ましたが、日本では一部のファンには支持されたものの、まだレジャーバイクというカテゴリーが定着しておらず、6年ほどで絶版となってしまいました。今では日本でも評価されるようになり、中古車市場では当時の倍以上の販売価格で取引されるようになっています。
私(守田二草)が所有していたのは最終モデルのグラフィック。大先輩のバイク雑誌編集者からワンオーナー、8万円で譲っていただいたモノでした。その後、増えすぎた車両を整理するために8万円で手放してしまったのですが、現在のブレイクぶりを見て大後悔したタイプです(笑)。
そんな中古の相場価格はさておき、愛らしいポップなカラーリング、どこへでも、どこまででも行けそうな親しみやすさには愛着があり、「シーティーヒャクトウ」って呼んで可愛がっていたものです。ですから新型の「CT125・ハンターカブ」が登場したのはうれしい限り。最近、流行しているアーバンアウトドアスタイルにもマッチしそうで、オシャレに乗りこなせそうです。
■愛らしくポップなルックスはそのままに、排気量と共に信頼性と安全性もアップ!
新型ハンターカブは、愛らしくポップな印象は昔のまま。白のアウトラインの入ったHONDAの赤いロゴ、サイドカバーにはブラックにホワイトのピンストライプが入ったグラフィックが施されており、私がかつて所有していたCT110と同じです。明るいLEDにクラシカルな丸目のヘッドライト、四角いウインカーも旧モデルを思い出させてくれます。現車を前に好きだったディテールが再現されていて、思わずテンションが上がります。
身長158cmの筆者(守田二草)とホンダ「CT125・ハンターカブ」。シート高は800mmと高めですが、軽量なため不安は感じません
またがってみると意外と大きめ。「スーパーカブC125」のフレームをベースにリアフレームを延長し、アップマフラーやアンダーガードを採用して165mmの最低地上高を確保。幅広い走行状況を想定した剛性バランスと扱いやすさを追求しています。シート高は800mmと高めで、身長158cmの筆者で両足のつま先がつく程度。全体の車重は旧モデルから25kgアップの120kgですが、あまり重さを感じないので、片足でも簡単に支えられます。
生まれ変わった「CT125・ハンターカブ」は、見た目は旧モデルに似ていますが、時代の変化に合わせて新しくなっているところがたくさんあります。燃料供給方式はキャブレター方式から電子制御式のPGM-FI(プログラムドフューエルインジェクション)へ。旧モデルではキックスターターのみでしたが、新型ではセルフ式とキック式を併設。
マフラーも排ガスや騒音規制に対応するための対策が取られています。また、灯火類はLED、前後にディスクブレーキ、フロントにはABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を採用するなど、信頼性や安全性が上がっています。
ちなみに新型では左側にサイドスタンドとセンタースタンドを標準装備。旧モデルでは左右にサイドスタンドがあり、センタースタンドはオプションでした。足場の悪い不整地でも停められるように配慮されていたのです。私の所有していたモデルはオプションつきだったので足元はスタンドまみれ(笑)。オフロードは河川敷や林道のダートを走るぐらいだったので、センターと右サイドのスタンドはほぼ使用していなかった記憶があります。
■少し残念だった箇所も!?
ちょっぴり残念だったのがメーターにシフトインジケーターが装備されていなかったこと。旧モデルではヘッドライト一体型のメーターでしたが、新型では別体式のデジタルメーターを採用。スピードと燃料、切り替え式のオド/トリップが表示されます。レトロなデザインでかわいいし、シンプルで見やすいのですが、デジタルメーターなので当然のようにシフトインジケーターがあると思っちゃっていたのです。すぐに何速に入れていたか忘れちゃう私には欲しいところです(笑)。
リアキャリアの前方にはクラブバーも装備するCT125・ハンターカブ。娘が許してくれるならワンチャン親子タンデムツーリングも可能!?
そして気づいたのが乗車定員。旧モデルは1名でしたが、新型ハンターカブでは2人乗りができるのです。よく見るとリアキャリアの前方にはクラブバーが! タンデムステップも装備されています。乗り心地はあまりよくないかもですが、娘が許してくれるならワンチャン親子タンデムツーリングもできちゃうかも!
旧モデルのオーナーとしては、昔ながらの「ここでないどこかへ」に行けちゃいそうなワクワクするルックスと、日常でも便利に使える実用性が受け継がれているところが嬉しいかぎり。実際に乗ってみるのが楽しみです。
■2020 HONDA CT125 HUNTER CUB
全長×全幅×全高:1960×805×1085mm
軸距:1255mm
シート高:800mm
車両重量:120kg
エンジンタイプ:空冷4ストロークOHC単気筒
総排気量:124cc
内径×行程:52.4×57.9mm
最高出力:6.5kW(8.8PS)/7000rpm
最大トルク:11N・m(1.1kgf・m)/4500rpm
燃料タンク容量:5.3L
タイヤ:前80/90-17M/C 44P、後80/90-17M/C 44P
ブレーキ形式:前後 油圧式ディスク
■メーカー希望小売価格:44万円(消費税込)
■1981 HONDA CT110
全長×全幅×全高:1905×755×1060mm
軸距:1220mm
シート高:ー
車両重量:92kg
エンジンタイプ:空冷4ストロークOHC単気筒
総排気量:105cc
内径×行程:52.0×49.5mm
最高出力:7.6PS/7500rpm
最大トルク:0.85kgf・m/6000rpm
燃料タンク容量:5.5L
タイヤ:前2.75-17-4PR、後2.75-17-4PR
ブレーキ形式:前後 機械式リーディングトレーリング
■メーカー希望小売価格:15万9000円(当時の販売価格)
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