販売店に聞く電動バイクのオーナー像 BMWの電動バイク「Cエボリューション」の場合
バイクのニュース / 2021年9月23日 13時0分
普通二輪免許で運転できるBMWモトラッドの電動バイク「Cエボリューション」所有者の、充電事情や使い方、そして購入後にディーラーで受けられるアフターケアなど、気になるアレコレを、「BMWモトラッド世田谷店」で伺いました。
■気になる電動バイクのオーナー像、4輪からだと受け入れやすい?
BMW Motorradの「C evolution(シー・エボリューション)」は、2017年に発売されたスクータータイプの電動バイクです。車格はミドルクラスのスクーターに相当し、最高出力は35kW(48PS)/4650rpm、定格出力は19kW(26PS)、最高速度は129km/hで、普通二輪免許以上で運転することができます。
電動バイク自体、航続距離や充電設備など一般的な乗り物として普及するにはまだ課題がありますが、現段階で、実際にオーナーとなった人はどのように使い、またBMW Motorrad正規ディーラーではどのようなアフターケアが用意されているのでしょうか。いろいろ気になるところを販売店スタッフに伺いました。
話を伺ったのは、甲州街道沿いに店舗を構える『BMWモトラッド世田谷店』(東京都世田谷区北烏山1-10-26)のセールス・コンサルタント、芳賀健太さんです。
まずは実際に「Cエボリューション」オーナーにはどのような方が多いのかを伺いました。現在、同店では「Cエボリューション」オーナーは3名ほどで、芳賀さんは次のように話します。
「通勤やお仕事で使用されるために購入される方が一番多い印象ですね。例えばクライアント先まで商材などを載せていったりされるようです。最近ですと、ご家庭がオール電化で、電気自動車に乗っている、そういう方が興味を持ってくださる層としては多いです」
2017年に新登場となったBMWの電動バイク「C evolution」
つまり、クルマを含めて「電気による生活」に慣れ親しんでおり、バイクが電動であることにもさほど抵抗感のない方が多いのだそう。
「ですので、元々ご家庭のコンセントも200V(※)に変えている方が多いです。日本では電動バイクのインフラという面で、まだまだ整っていません。バイクから電動、という入り口は、日本ではなかなか難しいのが現状です。
元々、電気自動車に乗っている方などが、電動バイクを受け入れやすかったり、乗りやすかったりするのだと思います。オーナーさんもそうですが、ご家族にとっても受け入れやすいようです」
※「Cエボリューション」の充電には単相200Vコンセントが必要
充電はハンドル左の下、インナーレッグシールドにある接続口にケーブルを差し込む。充電には200Vコンセントが必要だが、これを備える充電スポットは多くない。バッテリーは車体に内蔵されており、取り外し式とは異なる
上述のようなオーナーさんの使用用途は、航続距離も影響しています。「Cエボリューション」はスペック上の航続距離が約160km(定地走行値)となっており、筆者(伊藤英里)が実際に走行と検証を行なったところ、高速道路を走行すれば、一般道よりもバッテリーの消費は大きくなりました。
もちろん充電自体は、BMWモトラッド各店で可能です。しかし実際のところ、充電のために来店するオーナーさんは多くないのだとか。利用者の多くは生活圏内の自宅や会社の事務所などに充電設備を確保しており、基本的にそこで充電を済ませているのだそうです。
「ネックになるのは航続距離と、充電スポットです。車体の規格に対応している200Vの充電スポットが、日本では多くありません。ですから、現状ではご自宅や会社を基盤として、移動、往復する形になるのだと思います。どこかに寄って充電、というよりも、毎日充電設備の整ったご自宅や会社などに戻り、一晩充電、という使い方がメインになっていると思いますね。
ですから、休日などにツーリング、というよりも、お仕事で使われて、休日は家族でクルマでお出かけ、という方が多いと思います」
充電のために来店するケースは多くはないそうだが、もちろんBMWモトラッド各店で充電することは可能
そして気になるのが、アフターケア。電動バイクの場合、バッテリーは消耗品で、経年劣化していきます。場合によっては交換も必要になるはずです。しかし「まだ、バッテリー交換の場に立ち会ったことがないんですよ(笑)」と芳賀さんは言います。
「この車体はバッテリーがメインフレームの一部のようになっています。BMWのバイクは耐久性に特化していると僕は思っています。耐久性の部分ではかなり考えられているからこそ、そういう車体の構成になっているのではないかと思いますね。
2017年に発売されて、当店で長く乗られている方でも2年から3年くらいかと思います。長く乗れるバッテリーが搭載されているのは間違いないと思います」
また、現在は電動バイクに車検はありませんが、BMWモトラッドでは1年に1回、オーナーさんへ定期点検のおすすめをしているとのことです。
「電動バイクは内燃機関のバイクと構造が違っていて、エンジンオイルもありませんし、この車体は駆動系がケースに覆われています。メンテナンスはそこまで神経質になるほどのことでもないです。ただ、1年ごとの点検のおすすめはご連絡しています。そこでバッテリーのテストもしているはずです。BMWのほかの内燃機関のバイクと変わらず、アフターケアは受けられます」
取材は甲州街道沿いに店舗を構える『BMWモトラッド世田谷店』の協力を得て行なった
BMWモトラッドは、2021年7月に新たな電動バイク「CE 04」を発表しました。また、9月にはコンセプトモデルの電動バイク「Concept CE 02」を発表しています。今後もBMWモトラッドが展開する電動バイクは、広がりを見せていきそうです。
取材協力:BMWモトラッド世田谷店(TEL/03-3307-0777)
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