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バイクの「排気量」区分は、なかなか複雑

バイクのニュース / 2023年6月15日 11時0分

バイクのカタログや、メーカーHPに掲載されている「スペック」や「仕様」、「諸元」の表には、購入時の参考やライバル車との性能比較など、役立つ情報が含まれていますが、とくにバイクは「排気量」によって必要な免許や車検の有無など、区分けがけっこう複雑です。

■排気量で細かく分かれる「運転免許」

 クルマ(4輪車)は普通免許を持っていれば軽自動車から大排気量のスーパーカーまで、普通自動車であればどれでも運転できます(AT/MTの種別あり)。しかしバイクは排気量によって免許が細分化されています。これは運転技術が排気量による出力や車体サイズの違いなどに大きく影響するからでしょう。

ヤマハのホームページのラインナップには、必要な免許や高速道路走行の可否、車検の有無も記載されているヤマハのホームページのラインナップには、必要な免許や高速道路走行の可否、車検の有無も記載されている

 乗りたいバイクがあったらそのバイクを運転できる免許が必要になりますが、これは免許取得前のライダー予備軍には解りにくいかもしれません。そのため国内バイクメーカーのホームページの「ラインナップ」を見ると、車種ごとに必要な免許が記載されていたり、ラインナップ自体を免許別に表示できるようになっています。

 また、一括りで「バイク」と呼んでいますが、排気量によって正式な呼称があります。しかも「道路交通法」と「道路運送車両法」では、同じ排気量区分でも呼び方が異なります。とくに「原付、小型、大型」といった文言の使い方が、道路交通法と道路運送車両法で入り組んでいるのが難解なところです。

「道路交通法」では大別して3種類、「道路運送車両法」では4種類に区分される。表中の免許の他に、小型AT限定、普通AT、大型AT免許がある「道路交通法」では大別して3種類、「道路運送車両法」では4種類に区分される。表中の免許の他に、小型AT限定、普通AT、大型AT免許がある

 そして法定速度(一般道)や高速道路の走行の可否、1人乗りや2人乗りなどの交通ルールも、免許の種類や排気量で異なり、この辺りもけっこう複雑です。すべてを覚える必要はありませんが、自分の免許とバイク(排気量)がどこに当てはまるのかキチンと把握していないと、うっかり違反してしまう危険もあります。

■排気量で維持費が変わる!

「道路交通法」の区分は、主に免許や交通ルールに関わります。一方、「道路運送車両法」の区分は、バイクを所有する上での維持費に影響します。毎年5月頃に通知が届く軽自動車税は、原付第一種と小型二輪でかなり差がありますが、もっとも大きいのが排気量250ccを超える2輪の小型自動車(小型二輪)の「車検」でしょう。さらに小型二輪は車検の際に、自動車重量税も支払います。

排気量によって交通ルールも異なる。原付免許を除けば、条件はおおむね共通。とはいえ2人乗りの条件などは注意!排気量によって交通ルールも異なる。原付免許を除けば、条件はおおむね共通。とはいえ2人乗りの条件などは注意!

 この他にも、バイクに乗るには法律で加入が義務付けられる「自賠責保険」が必要になります。契約年数で支払額が変わりますが、12カ月(1年)で比較すると、原動機付自転車(125cc以下)が6910円、軽二輪(126~250cc)が7100円、小型二輪車(251cc以上)が7010円となっており、違いはありますが大きくは変わりません(2023年4月3日以降。離島・沖縄県を除く)。

 そして義務・強制ではありませんが、加入が強く推奨される任意保険では、免許や排気量の区分だけでなく、様々な条件の保険が用意されているので一括りで比較することはできません。

小型二輪の「自動車重量税」は車検時にまとめて納税する形になり、登録から年数が経つと段階的に高額になる重課税方式小型二輪の「自動車重量税」は車検時にまとめて納税する形になり、登録から年数が経つと段階的に高額になる重課税方式

 しかしクルマの任意保険に加入している場合は、原動機付自転車(125cc以下)なら「ファミリーバイク特約」を付帯できるケースが多いようです。比較的安価で任意保険に近い保証を受けられるので、これは原動機付自転車(125cc以下)ならではのメリットと言えるでしょう。

 このように、バイクは排気量によって必要な免許や適用される交通ルール、税金などかかるコストも変わります。これからバイクに乗ろうと考えている人は、この辺りも知っておいて損はないでしょう。

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