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縦置きVツインエンジンが生み出す鼓動感がタマリマセン! イタリアの老舗オートバイブランド、モトグッツィの「V7ストーン」

バイクのニュース / 2023年6月15日 12時10分

イタリアの老舗オートバイブランド「モトグッツィ」のベストセラー「V7ストーン」は、伝統の縦置きVツインエンジンを搭載したネイキットモデル。イタリア車に憧れるリターンママライダーが乗ってみました!

■イタリア最古のオートバイブランドの人気スタンダードモデル

 ピアッジオグループの「モトグッツィ」は、イタリアの老舗オートバイブランド。空冷縦置き90度のVツインエンジンとシャフトドライブが代名詞になっています。

 そのルーツとなるモデルが1965年に発表されたV7。なんと50年以上も前なのです。後継モデルとして1976年にル・マンシリーズが登場し、一度はその名がラインナップから姿を消していましたが、2008年にV7の名が復活!

 クラシカルなネイキッドスタイルに伝統的なパワーユニットを搭載しつつも、現代的なエッセンスが散りばめられています。

モトグッツィの「V7ストーン」に試乗する筆者(守田二草)モトグッツィの「V7ストーン」に試乗する筆者(守田二草)

 現在、スタンダードモデルの「V7ストーン」、上級モデルの「V7スペシャル」、特別仕様車の「V7ストーンスペシャルエディション」を展開。今回はスタンダードモデルの「V7ストーン」をご紹介します!

 数あるイタリアンバイクの中でも唯一無二の個性を放つユニークなブランドなので、興味津々だったのです。実際、どんな乗り味なのでしょうか?

■クラシカルかつモダンなスタイルと上級な質感にグッときます

 いかにもバイクらしいシンプルなネイキッドスタイル。鮮やかなメタリックイエローのカラーリングがイタリアらしく感じます(偏見ですが…)。質感はマットでオシャレ! 大人っぽい印象です。

鮮やかなメタリックイエローにマットな質感が大人っぽい雰囲気を演出鮮やかなメタリックイエローにマットな質感が大人っぽい雰囲気を演出

 ちなみにカラーリングはロベンテレッド、ルビードブラック、アルミニウムグレーの4バリエーション。エンジンやマフラーはブラックに統一されていて、シブくてカッコいい!

 実物を前にするとやはりエンジンの存在感が大きい。左右に張り出したV型のエンジンの機械感がタマリマセン。

足つき性が向上するエグりの入ったダブルシート足つき性が向上するエグりの入ったダブルシート

 特に気に入ったのがエグりの入ったダブルシート! 昔風にいうならアンコ抜きスタイル(笑)。ほどよくシェイプされているので、足つき性がよくなっています。

 ライダー側の座面はアルカンターラという人工スエード、パッセンジャーの座面はタックロール加工。白のステッチが施されていて高級感があります。

フルLEDヘッドライトシステム を搭載し、DRL(デイタイム・ランニング・ライト)の形状はモト・グッツィのイーグルをかたどっているフルLEDヘッドライトシステム を搭載し、DRL(デイタイム・ランニング・ライト)の形状はモト・グッツィのイーグルをかたどっている

 ヘッドライトはフルLEDシステムで、デイライトはモトグッツィのイーグルがイメージ。丸型のデジタル式メーターにもイーグルのモチーフが施されています。クラシカルだけど、現代的で、デザインにもコダワリが反映しています。

 ちなみに今回の試乗車にはフロントにオプションのウィンドスクリーンが装備されています。サイドから見るとカウルのようでスポーティ! カフェレーサーとツアラーのいいとこ取りな感じもいいですよね! 期待度が高まります。

■個性的だけど扱いやすい、ヤミツキになる乗り味です!

 実際にまたがってみると、身長158cmの私で足の親指がしっかり接地。エンジンの横幅はありますが、シートがシェイプされているので足を下ろしやすく感じます。

シート高は780mm、身長158cmの私で足の親指がしっかり接地シート高は780mm、身長158cmの私で足の親指がしっかり接地

 足元を見ると、やはりエンジンの存在感は目立ちます。機械の上にまたがってる感じ。バイクを運転する…というというより、機械を操縦するというようなイメージです。

 まずは、イグニッションキーをオンにしてデジタルメーターが起動するのをチェック。セルスターターを押すと、「ドゥルン!」と地響きするような音と振動を発しながらエンジンが始動しました。

アイドリング時には、エンジンが生き物のように横揺れし、マフラーが太くて低い排気音を奏でるアイドリング時には、エンジンが生き物のように横揺れし、マフラーが太くて低い排気音を奏でる

 アイドリング時には、エンジンが生き物のように横揺れし、マフラーが太くて低い排気音を奏でます。嫌な振動はなくて心地よい鼓動感で、その味わいの深さにうっとりしちゃいます。

 アクセルを吹かすと「ドルン!」という唸り声とともに車体が右に傾きます。これはシャフトドライブの縦置きエンジンのクセ。停車時にアクセルを空吹かしすると右に車体が傾くのです。

アクセルを吹かすと「ドルン!」という唸り声とともに車体が右に傾くアクセルを吹かすと「ドルン!」という唸り声とともに車体が右に傾く

 結構な振動とともに右に傾くので、知らない人はビックリしてしまうかもしれませんが、体感したことがある人は、そうそう、コレコレ!…とニンマリ笑みがこぼれちゃいます。ここは好みが別れるところかも。私はこのクセが大好物なのです。

 それから、シフトをローに入れてアクセルを開けると、スムーズかつトルクフルにスタート。クラッチは軽く、シフトも入りやすくて、滑らかな走り出しです。

 ガバっとアクセルを開けると、レスポンスよくドコドコと力強く加速します。鼓動感も相まって爽快です。

 フットコントロールはミッドで、ハンドルは前傾になり過ぎず、肘にゆとりがあるよい高さ。運動性を確保しつつも疲れずに走行できるライディングポジションです。

ハンドリングは素直でサスペンションは快適ハンドリングは素直でサスペンションは快適

 ハンドリングは素直でサスペンションは快適。心地よいエンジンフィールを楽しみながらゆったり走れます。

 一方、フロントブレーキはイタリア製のブレンボの4ピストンを採用。シングルディスクですが信頼性が高く、しっかりした制動性を発揮します。

 安全性にも配慮していて、ABSシステムとオンオフと2段階の感度調整可能なトラクションコントロールシステムを標準装備。急制動時のブレーキロックや加速時のリアホイールのスピンなどを制御してくれます。

汎用性がありスポーティーな走りと快適なクルージングの両方を楽しめる汎用性がありスポーティーな走りと快適なクルージングの両方を楽しめる

 個性的なルックスのせいか、スポーティー過ぎて扱いにくいのではないかと思ったら、意外と穏やかで扱いやすい操作性です。汎用性があってスポーティーな走りと快適なクルージングの両方を楽しめちゃうのです。

 今回の試乗では高速道路を走れなかったのですが、縦置きクランクは高速になるとジャイロ効果によって直進安定性がよくなると言われているので、ツーリングバイクにいいかも! この子と遠くまで走りに行きたい!!

もっと乗りたい、もっと乗っていたいと思わせてくれるモトグッツィの「V7ストーン」もっと乗りたい、もっと乗っていたいと思わせてくれるモトグッツィの「V7ストーン」

 個性的なクセが強めのバイクなので、好き嫌いが別れるところかもしれませんが、ハマる人にはこの味わいがヤミツキになってしまうかも!

 もっと乗りたい、もっと乗っていたい…と思わせてくれる魅力的なバイクでした。

■MOTO GUZZI V7 STONE
全長 × 全高:2165 × 1100 mm
軸距:1450 mm
シート高:780 mm
車両重量:218 kg(乾燥重量198kg)
エンジンタイプ:空冷4ストロークOHV2バルブ90度V型2気筒
総排気量:853 cc
内径×行程:84 × 77 mm
最高出力:48kW(65hp)/ 6800 rpm
最大トルク:73Nm / 5000 rpm
燃料タンク容量:21 L
タイヤ:前 100/90-18、後 150/70-17
ブレーキ形式:前後 油圧式ディスク (ABS)

■メーカー希望小売価格:134万2000円(税込)

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