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家康公ゆかりの地をバイクで巡る旅 「長久手の戦い」で秀吉と激戦を繰り広げた「古戦場公園」を訪れた

バイクのニュース / 2023年8月17日 12時10分

NHK大河ドラマ『どうする家康』では、松本潤さんが演じる徳川家康が数々の危機を切り抜けていく姿がドラマチックに描かれています。なかでも1584年「小牧・長久手(こまき・ながくて)の戦い」では羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と激しく戦い、多くの戦死者を出しました。その主戦場跡地、現在は「古戦場公園」として整備された場所をスーパーカブで訪れました。

■歴史に名を残す大戦、ここでは全体の流れを把握できる

 1584年、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と徳川家康が激しく戦い、多くの戦死者を出したのが「小牧・長久手(こまき・ながくて)の戦い」です。愛知県長久手市武蔵塚はこの戦の主戦場跡地です。現在は「古戦場公園」として整備され、郷土資料室も無料で閲覧できます。スーパーカブで訪れました。

「古戦場公園」のすぐ近くにある「鎧掛けの松」。合戦の日(4月9日)、武将が松に鎧を掛けて刀や槍を近くの池で洗い、池の水が赤く染まったと言われるが、現在その池は形をとどめておらず、松の木は三代目とのこと「古戦場公園」のすぐ近くにある「鎧掛けの松」。合戦の日(4月9日)、武将が松に鎧を掛けて刀や槍を近くの池で洗い、池の水が赤く染まったと言われるが、現在その池は形をとどめておらず、松の木は三代目とのこと

 郷土資料室の開館時間は9時から17時(入室は16:30まで)です。昭和60年に「長久手合戦」から400年を記念してオープンした建物なので新しくはありませんが、戦の経緯などが詳しく分かり、たいへん興味深いものでした。

 なかでも戦の発端から和睦に至るまでの経緯が詳しく書かれているので、先にここで流れを把握してから、各地を巡るのも良さそうです。

 織田信長亡き後の秀吉は天下統一への道を着々と進めており、家康にとっても脅威であったに違いありません。起こるべくして起きた戦いが「小牧・長久手の戦い」だったのでしょう。郷土資料室の解説によると、戦いはまさに両軍が膠着したものでした。

「古戦場公園」には無料で閲覧可能な郷土資料室がある「古戦場公園」には無料で閲覧可能な郷土資料室がある

 1584年4月9日に起きた戦を整理すると次の通りです。

・「本能寺の変」後、明智光秀(あけちみつひで)を討った羽柴秀吉が猛将柴田勝家(しばたかついえ)をも破り、天下統一への道を歩む

・織田信長の遺児、信雄(のぶかつ)が、勢力を増す秀吉を危険視し、家康に助けを求める。小牧・長久手で両軍がにらみ合い、戦いの舞台が整う

・秀吉方の池田恒興(いけだつねおき)が、岡崎侵攻作戦の途中で「岩崎城」を落城させる

・白山林で秀吉方、後方の総大将、三好秀次(みよしひでつぐ:別名信吉)が家康方に急襲されて敗退

・三好隊敗走の報を受けた池田恒興が長久手まで引き返すも、徳川勢に敗北して戦死

・三好敗退の報を受けた秀吉方の堀秀政(ほりひでまさ)が檜ヶ根(ひのきがね)の丘陵に陣を構え、向かってきた徳川勢を敗退させる

・しかし家康の本隊はすでに東に進行しており、秀政も長居せずに引き返した

・家康は小牧山に戻り、昼頃に秀吉は自軍の救援に向かうもすでに戦闘が終わっていた

・小牧山周辺で両軍にらみ合いが続いたが、11月に秀吉が信雄に和睦を申し入れ、成立

資料室には「長久手の戦い」の経緯を音声で解説してくれるジオラマや鉄砲などが展示されていた資料室には「長久手の戦い」の経緯を音声で解説してくれるジオラマや鉄砲などが展示されていた

 両軍は拮抗した戦いを展開していたように思えます。ただし、この戦の勝者は家康と言われるように、戦全体を見れば家康の強さが全国に知れ渡ることに繋がったのでしょう。

NHK大河ドラマ「どうする家康」の中で、松本潤さんが演じる徳川家康がこの戦いにどう向き合うのか、演出が楽しみだNHK大河ドラマ「どうする家康」の中で、松本潤さんが演じる徳川家康がこの戦いにどう向き合うのか、演出が楽しみだ

 しかし家康の天下統一への道はまだ途上。その後、家康は秀吉の臣下となりますが、この辺りの両者の頭脳戦も、興味深いところです。

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