1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

バイクも最初はそうだった!? 自転車ヘルメット着用「努力義務」から間もなく1年

バイクのニュース / 2024年3月26日 11時10分

2023年4月1日に施行された道路交通法の一部改正により、すべての自転車利用者はヘルメットを着用することが「努力義務」になりました。あれから間もなく1年が経とうとしています。

■違和感も、慣れてしまえば日常

 2023年4月1日に施行された道路交通法の一部改正により、それまでは13歳未満の子供に対して保護者がヘルメットを着用させることが対象でしたが、老若男女関係なくすべての自転車利用者はヘルメットを着用することが「努力義務」になりました。

努力義務からもうすぐ1年。自転車もヘルメット着用が義務になる?努力義務からもうすぐ1年。自転車もヘルメット着用が義務になる?

 あくまで「努力義務」なので、ヘルメットを着用しなかったとしても違反にはならず、罰則などもありません。とはいえ、ヘルメットの着用は自転車に乗っている本人や同乗している子供の命を守るためなので、罰則の有無にかかわらず着用が推奨されます。施行から間もなく1年が経とうとしていますが、利用者に変化はあったのでしょうか?

 自転車ヘルメットの着用が努力義務になった時から約3カ月が過ぎた2023年7月時点の警察庁による調査では、自転車に乗っていた全国5万2135人のうち、ヘルメットを着用していたのはわずか7062人で、全国の平均着用率は13.5%とのことです。

 なお、ヘルメットの着用率については地域差が大きく、都道府県別で見ると愛媛県が59.9%で最も高く、新潟県の2.4%が最も低くなっていました。

 この違いについては地域での取り組みや、普段から自転車を利用しているかどうかの違いが大きく影響していると思われます。とはいえ、全国の平均着用率13.5%はあまり褒められた数字ではないでしょう。

 それからさらに月日が経ち、1年が経とうとする今日この頃。もしかしたら意識しているからかもしれませんが、街では自転車ヘルメットを被っている人を見かける機会が増えたような気がします。

 とくに、地域や学校での活動が効果を発揮しているのか、若い学生世代に多く見られます。一方で、大人世代はまだまだ着用していない人が多いようです。

「髪型が崩れる」、「見た目がカッコ悪い」、「いちいち邪魔くさい」など、自転車ヘルメットに対する抵抗感は様々ありますが、若い世代に受け入れられ、大人世代が着用しない理由には、もしかすると、これまで当たり前に使っていた自転車という日常のなかに、ヘルメットという異物が入ってきたことによる「違和感」が影響しているからかもしれません。

 ちなみに、今では当り前になって違和感すらないバイク乗車時のヘルメット着用ですが、約40年前までは着用が義務ではありませんでした。

 1965年に高速道路での着用が努力義務になり、そこから段階的に制度が進み、排気量を問わないすべてのバイク、すべての道路での着用が義務化されたのは1986年のことです。

 また、クルマに乗車した際にすべての座席でシートベルトを装着することが義務化されたのは2008年で、こちらについても違和感を覚えることはほとんど無くなったのではないでしょうか。

 なお、警視庁によると2017年から2021年までの期間に発生した、自転車事故で亡くなってしまった人の約7割は頭部への致命傷で、ヘルメットを被っていなかった人の致死率は被っていた人に比べて約2.3倍も高くなっているそうです。

 万が一の際に頭部を守ることは、命を守ることに直結します。

 違和感も、慣れてしまえば日常になります。自転車ヘルメット着用の努力義務化からわずか1年ですが、そんな違和感に拒否反応を起こすよりも、柔軟に受け入れていくことが安心・安全なサイクルライフにつながると言えるのではないでしょうか。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください