一体どうすればいい？ バイクの鍵を無くしてしまった際の対処法

いくら厳重にバイクのカギを管理していても、いつの間にか紛失してしまう可能性はゼロではありません。では、もしバイクの鍵を無くしてしまった場合、どうすればよいのでしょうか。

■どこかに落とした!?バイクの鍵を無くしてしまった！

　バイクに乗ろうと思ったら「鍵が見当たらない」。あまり想像したくない出来事ですが、鍵は手のひらサイズの小さなモノなので、誰しもが無くしてしまう可能性はあるでしょう。

　どのようなバイクでも鍵を無くしてしまっては、エンジンを掛けることはもちろん、ハンドルのロックを解除することもできません。しかしいざという時のために対処法を知っていれば、落ち着いて行動することができ、ピンチを乗り越えることができます。

　では、バイクの鍵を無くしてしまったら、いったいどうすればよいのでしょうか。

どのようなバイクでも鍵を無くしてしまっては、エンジンを掛けることはもちろん、ハンドルのロックを解除することもできない

　スクーターに乗っている人でやってしまいがちなのが、荷物と一緒にメットインに鍵を入れてしまうケース。メットインは、ほとんどの車種でシートを閉めると自動的にロックがかかる構造のため、鍵と一緒にジャケットやカバンをメットインに入れてうっかり閉めてしまうと、ロックがかかって鍵が取り出せなくなってしまいます。

　メットインの鍵の閉じ込みは意外と多いので、スクーターの場合はとくに注意したいトラブルです。

　メットインの中に鍵がある可能性がある場合は、スペアキーがあるか確認してみましょう。

　家にあるようなら、電車やバス、タクシーなどを使って取りに行くか、家族と一緒に住んでいるなら場所をおしえて届けてもらうのもひとつの手。移動の手間はかかりますが、開錠を業者に依頼する必要がないので費用をあまりかけずに済みます。

　ただし、自宅にスペアキーを取りに行く際は一旦その場から離れることになるので、バイクが盗まれないための対策が必須。たとえ短時間でも、U字ロックやワイヤーロックなどで防犯対策をしておくようにしましょう。

スペアキーの有無にかかわらず、バイクの鍵をどこで落としたかわからない場合は、警察に遺失届を出す

　スペアキーの有無にかかわらず、バイクの鍵をどこで落としたかわからない場合は、警察に遺失届を出す事も忘れてはいけません。遺失届を提出しておけば、鍵が見つかった際に警察から連絡が入るため、鍵が手元に戻ってくる可能性が高まります。

　届け出の際は、鍵をなくした日時とおおよその場所、鍵の特徴などを聞かれるので、なるべく正確に答えられるようにしておきましょう。ちなみに、遺失届は交番でも提出でき、電話でも対応してくれる場合も少なくありません。

　またバイクの鍵をメットインに入れてしまったことが確実なら、ロードサービスを呼んで対応してもらう方法もあります。

　JAFや任意保険に付帯しているロードサービスを利用すれば、その場で鍵開け作業をしてくれるので、いったん家に戻る必要はありません。

　どちらも契約していれば無料で対応してもらえ、場所や交通状況にもよりますが30分から2時間ほどで現場に到着します。

　任意保険のロードサービスは未加入の場合は使えませんが、JAFは非会員でも対応してもらうことが可能。ただし、会員でない場合は有料となってしまい、費用が1万円以上かかってしまう上に会員優先のため、到着までの時間がさらにかかる可能性が有る事は覚えておいてください。

JAFや任意保険に付帯しているロードサービスを利用すれば、その場で鍵開け作業をしてくれる

　JAFも任意保険も未加入である場合は、その道のプロである鍵の専門業者に出張サービスを依頼する方法もあります。

　とくに出張専門の鍵業者は、全国を巡回しながら作業をしていることが多く、依頼すれば現場に急行してくれるので、早くバイク動かしたい人には嬉しいサービス。
　
　しかも、鍵業者の良いところは合鍵の作成にも対応している点。ロードサービスなどでは鍵の解錠だけで合鍵の作成はしてくれないため、メットインを開けることができても鍵が見つからない場合はバイクを動かすことができません。

　しかし、鍵業者ならその場でスペアキーの作成も可能なので、一気にトラブルを解消することができます。メットインの鍵開け費用は8000円程度で、スペアキーの作成は車種にもよりますが1万円前後が相場です。

　なお、スペアキーは鍵穴から作成するので、シャッター付きキーシリンダーが閉まっている場合は2割ほど割高になる場合もあります。

　また、イモビライザーキーやスマートキーなどは、特殊な構造なので費用が高くなる傾向があるので、依頼する前に見積を取って確認すると良いでしょう。とくに急いでないという場合は、バイクショップに依頼する方法もひとつの手です。

　ロードサービスで運んでもらうなどして持ち込む必要がありますが、鍵業者より安く新しい鍵が作れるので費用を抑えることができます。

　ちなみに鍵の取り寄せには、約1週間から2週間ほどかかり、費用はだいたい1500円から4000円程度と割安です。