市街地でも“平年の数倍”の積雪 市民生活に影響も 3連休はどうなる？新潟県内

BSN

9日からの雪で新潟県内では、新潟市など平地でも平年の数倍の積雪となっています。道路の大渋滞や進まない除雪など、市民生活にも影響が出ています。

除雪が追い付かず、雪にタイヤを取られてスタックする車が相次ぎました。
新潟市秋葉区では上・中越の山沿いを上回る雪が、9日夜から降り続きました。

【記者リポート】
「こちら新津駅前の住宅街です。こちらでも住民の方が雪かきに追われていて、道路脇には除雪された雪が高く積もっています」

除雪が追い付かず、国道もガタガタに…。
朝は、秋葉区から中央区まで2時間以上かかる渋滞でした。

秋葉区で積雪が40cmを超えるのは2年ぶりで、10日の最大積雪は平年の5.7倍に。

市には、除雪についての要望や苦情が、400件寄せられたということです。

【記者リポート】
「午前8時の新潟駅前です。いまは雪は降っていませんが、今朝までに降った雪で、ご覧のように足場がかなり悪くなっています」

新潟市中央区でも一時、積雪22cmを観測しました。
20cmを超えるのは2023年以来で、平年の4倍以上にあたります。

【住民】
「心の準備はしていましたよ。皆が”大雪だ”って言っていたから」

高速道路ではスリップ事故が相次ぎ、北陸道の一部は7時間に渡って通行止めとなりました。

車100台が滞留し、NEXCO東日本では、運転手らに軽食などを配り対応したということです。

一方で、9日に警報が出されていた上中越でも、大雪のピークは超えました。
積雪量は十日町市でも1mを超え、各地で平年を上回っています。

11日夕方までの24時間降雪量は、多い所で最大40cmと予想されていますが、連休にも寒波は居座りそうです。

雪は、いつ どこで、どれだけ降るのか？

レーダーの予想によりますと、10日の夜は平地でも雪が残るものの、強く降る所はない見込みです。

11日は、中下越の山沿いで雪となりますが次第に雪の範囲は狭まり、新潟市などでは晴れ間がのぞく時間もありそうです。午後になると雪も雨に変わっていき、記録的な積雪となった佐渡でも大きな天候の崩れはなさそうです。

12日の日曜日になると、山沿いも含めた新潟県内全域で、雪はほとんど降らない見込みです。

新潟県雪情報システムでは、10日夕方から11日の朝までに、中越の山沿いで30cm以上の降雪が予想されていますが、10日朝には20cmを超えた新潟市などでは0cmということで、海岸部では新たに雪が積もる心配はなさそうです。