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チャウヌ「上手く表現したい」秘密を持った青年役への挑戦語る「ワンダフルワールド」

cinemacafe.net / 2024年3月1日 20時0分

6年ぶりのテレビドラマ復帰となるキム・ナムジュ、日本でも絶大な人気を誇るチャウヌが共演する「ワンダフルワールド」が、本日3月1日よりディズニープラス スターにて配信開始。2月29日に韓国・ソウルで制作発表会が行われ、主演の2人と共演のキム・ガンウ、イム・セミ、イ・スンヨン監督の5人が登壇した会見レポートが到着した。


今作は、息子を殺した犯人を自らの手で断罪したことから人生が一変した心理学科教授で有名作家のスヒョンと、家族を失った憎しみに囚われた孤独な青年ソンニュルが、それぞれに降りかかった事件の真相に迫りながら互いを癒していくヒューマン・サスペンス。


「ワンダフルワールド」(C) SAMHWA NETWORS. All Rights Reserved.

会見は、フォトセッション、ハイライト上映、質疑応答の順で進行。フォトセッションでは、MCにポスターと同じ、傘を差し出すポーズを依頼されたキム・ナムジュとチャウヌが照れながらポーズを取るひと幕もあった。


まずはイ・スンヨン監督が「喪失の時代に生きる人々が人間らしさを守るために奮闘する物語」とドラマの概要を説明。キャスティングに関して「スヒョンのような知的さを持ち、繊細かつ深みのある演技ができる方は誰だろうと考えたとき、キム・ナムジュさんしかいないと思いました。チャウヌさんには、美術担当スタッフが描いてくれたキャラクターイメージのスケッチをお送りしてオファーしました。役柄にとても似合っていると思います」と語った。


また、スヒョンの夫スホ役を演じるキム・ガンウのキャスティングについては「キム・ナムジュさんと相性が良く、役柄の実直さ、一途さをよく表現してくれるのはキム・ガンウさんしかいなかった」と熱いコメント。イム・セミの抜擢については「暗くなりがちなドラマの中に明るいエネルギーを注入してくれる方だと思いました」と説明した。


ドラマの内容とは一見真逆とも思えるタイトルについては「空が黒ければ黒いほど星の光が輝いて見えるように、悲劇であればあるほどそこにいる人たちの美しさが際立つものです。この作品は、登場人物の関係性が美しい作品です。最後までご覧いただくと、これは悲劇というより美しい物語だと感じていただけると思います」と回答し、ストーリーへの期待を煽った。


キム・ナムジュ「スヒョンの“母性愛”、“傷”、“癒し”に注目して」


スヒョンを演じるキム・ナムジュは、自身も2児の母親であることが、作品への参加に大きな影響を与えたという。「出演を決めたのは、スヒョンの強い母性愛に心を動かされたからです。この6年の間、子どもと幸せな時間を過ごし、母としての生活を楽しんできました。子どもの手が少し離れ、仕事を再開しようかと思っていたところ、スヒョンという、強い母性を持ちジェットコースターのような人生を生きる役に出会いました」とキム・ナムジュ。


「スヒョンを演じることで子どもを亡くした世の中の母親の思いを代弁したいと思いましたし、他の人がこの役を演じることになったらきっと後悔するだろうと思いました」とオファーを受けた理由を語り、「スヒョンの“母性愛”、“傷”、“癒し”に注目していただきたいです」と役の見どころを伝えた。


続いて自身の役柄を紹介したのはチャウヌ。“漫画から飛び出してきたようなルックス”といわれ、これまでラブコメディ作品への出演が多かったチャウヌにとって、今回演じるソンニュルは、新境地ともいえる役。


「ソンニュルは、裕福な家庭で育つも、ある事件がきっかけで険しい道を歩むことになる青年。ミステリアスな人物で、回を重ねる中で、パンドラの箱が開かれていくようにいろいろな秘密が明らかになっていきます。ソンニョルの感情に注目していただき、見守っていただけると、より楽しめると思います」と説明。


これまでとはカラーの違う演技への挑戦については、「プレッシャーを感じることはありませんでした。台本を読み込みソンニュルの傷や痛み、心の傷を克服していく過程まで、上手く表現したいと思いました」とまっすぐな目で語った。


キム・ガンウが演じるのは、息子の死と妻スヒョンの逮捕により一瞬にして家族が崩壊してしまうスホ役。「スホは、突然訪れた悲劇の真相に迫っていく元記者のニュースキャスター。家族思いで、夫として妻を愛し、父として息子を愛する姿に注目していただきたいです。正義感を持って、家族のために闘う姿が観られると思います」と役の見どころを説明。


「家にいる時は可愛らしいウサギのような草食動物、後半に近づくにつれて鷲のような動物を想像して演じました」と、役の二面性を動物に例えた。


またイム・セミは「私が演じるユリはスヒョンの実の妹のような存在で、スヒョンのことを心から慕っています。エネルギッシュで、いろんな経験をしてきた女性です」と自らの役柄を紹介した。


俳優・チャウヌは「柔軟性がありオープン。人格もいい」


本作で特に注目すべきは、キム・ナムジュとチャウヌの26歳差のケミストリー。「キム・ナムジュ先輩との相性は100点満点だったと思います」とチャウヌ。するとキム・ナムジュは「私は110点です」と茶目っ気ある回答で会場を和ませる。


そして、撮影現場の様子を聞かれるとチャウヌは「先輩はさばさばした性格で気さくな方。悩んでいると意見を言ってくださり、助けてくださりました。二人のシーンを撮影するのが楽しかったです」とニコリ。


キム・ナムジュは「俳優としてのウヌさんは柔軟性がありオープン。人格もいい」とべた褒めし、「初めは“星から来た王子様”というイメージでしたが、今は“かわいい弟”という感じです」と話すと、チャウヌも「弟でいいですよ」と優しく微笑み、ケミの良さを見せた。


今回キム・ナムジュと夫婦役を演じたキム・ガンウは、「キム・ナムジュさんはデビュー当時から見ていた大先輩。夫婦役が務まるのかと心配しましたが、最初の撮影から壁を取り払ってくださりました。「好きにやっていい」とシグナルをもらった気がしましたね」と感謝。


キム・ナムジュも「ガンウさんは後輩ですが、器が大きく、心強くて頼りになる方で、ずいぶん助けられました」と仲睦まじい“夫婦”の姿を垣間見せた。


会見中盤には、ドラマのヒット公約をしてほしいという記者からのお願いに俳優たちが困惑する場面も。結局最後はチャウヌが「話し合ってSNSで公開します」と約束していた。


最後は「ハイライト映像を観ただけでも、なぜこんなに美しいのだろうと胸がジーンとしました。視聴者の皆さんがどのようにご覧になるのか気になります」とイム・セミ。「ここまで心を動かされたのは初めて。作品となった時、この感情が皆さんにも伝わると思います」とキム・ガンウは語り、「6月から8か月の間、キャスト、監督、スタッフ、全員が全身全霊で作った作品です。共感してくださるとうれしいです」とキム・ナムジュはコメント。


そして、「春が近づいています。春とともにご覧いただきたいです」とチャウヌが話し、「美しい台本と美しい俳優が、美しい物語を作りました。私は編集しながらすでに満足しました。視聴者の方にも早く満足していただきたいです」とイ監督も自信をのぞかせて挨拶した。


「ワンダフルワールド」は3月1日(金)よりディズニープラス スターにて第1話&第2話配信開始、以降毎週金・土曜日2話ずつ配信(全14話)。


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