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『Ultraman: Rising』ILM日本人アニメーターの奮闘 手足が長いウルトラマンをカッコよく見せる秘訣

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月15日 9時30分

 円谷プロダクションとNetflixがタッグを組み、人気特撮「ウルトラマン」を新たなストーリーで長編アニメーション化した映画『Ultraman: Rising』。CGアニメーションを制作したのは、『スター・ウォーズ』シリーズなど数多くのVFX大作映画を手がけるインダストリアル・ライト&マジック(ILM)だ。本作に参加した日本人アニメーターの藤原淳雄&島田竜幸がリモートインタビューに応じ、ウルトラマンをCGアニメーションで映像化する上でのこだわりや制作秘話を語った。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

 野球界のスター選手サトウ・ケン(声:山田裕貴)は、ウルトラマンとして怪獣の攻撃から地球を守っていた。ある日、ケンは「宿敵」の子である赤ちゃん怪獣・エミの世話を任されるという予想外の事態に陥る。エミの新米パパとして奮闘しながら、 疎遠になっていた父親との関係や、ウルトラマンであることの本当の意味と向き合うことになる。

 カナダ在住の藤原と島田は、アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』や実写映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の製作に参加。共にウルトラマンシリーズを観て育ち、特に島田は、ウルトラマンのグッズを集めるほどのマニアで、幼少期はウルトラマンタロウに憧れを抱いていたという。

ILMで「ウルトラマンを学ぼうの会」を実施

Q:『Ultraman: Rising』における役割、担当パートを教えてください。

藤原淳雄(以降、藤原):僕はアニメーターというポジションで、基本的にはキャラクターを動かす仕事です。すでにモデルとなる人形がコンピュータの中に入っていて、その人形を動かしてアニメーションを制作していきます。ILMにはアニメーションチームが大きく3つありまして、シークエンス(場面)ごとにわかれています。僕たちが担当したのは、ネロンガが登場する秋葉原のシークエンス、そば屋、クライマックスのバトルなどです。

島田竜幸(以降、島田):僕も淳雄さんと同じくアニメーターとして、アクションシーンや人間が会話している部分など、カメラを動かしながらキャラクターに魂を吹き込む作業を担当しました。

Q:ウルトラマンをアニメーションで表現するにあたり、「ウルトラマン」実写作品を映像資料として、ILM社内で共有することはありましたか?

藤原:はい、ありました。「ウルトラマン」を全く観たことがない人も制作に参加していたので、「ウルトラマンってこういうものだ」と勉強する意味で、資料がまとめられていました。また、Netflixの方が日本の文化をレクチャーする会が何度かありまして、その一環として、みんなで「ウルトラマン」を観ていました。

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