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「ウルトラマンアーク」辻本貴則監督、初回3話で狙った“パターン崩し” 継田淳と挑む新機軸満載のウルトラマン

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月20日 10時0分

王道だけではいかない、これからの「ウルトラマンアーク」

 本作では物語の導入も従来とはかなり異なり、ユウマとアークの出会いを後回しにするなど、パターン崩しが見られるが、その辺りにも辻本監督のこだわりが表れている。

 「いつも第1話でウルトラマンの心の声が聞こえてきたり、変身アイテムの使い方を描写したりしますが、毎年必ずやっていることなので、そういう導入はやめたいと思ったんです。それだけで尺も取られちゃいますし。そこは継田さんと何度も何度も打ち合わせを重ねる中で決まったことで、今回は『これをやめよう』『あれは継続しよう』をいろいろと考えました。もちろん、メイン監督としてやらなくちゃいけないことはあって、ウルトラマンと主人公の出会い、変身できることになった理由、従来のように防衛隊ではない組織が舞台、そういった三つくらいの大きな要素を第1~3話に散りばめていき、第1話はとにかくお客さんを引きつけつつ、作品世界とシュウのキャラを分からせること、第2話は『ウルトラマンアーク』の単発回としてのサンプル、そして第3話がウルトラマンとユウマの出会い。それが第3話までのシリーズ構成で、そこから第4~6話を撮る武居正能監督、越知靖監督……と各話の監督陣の個性が光る単発回に繋げていきたい。メイン監督としては、そういう思いで作っていました」

 「ウルトラマンアーク」のタイトルバックは、背景をCGではなく素材撮りしたものであり、また「ウルトラマン」の字体も「帰ってきたウルトラマン」のものを引用するなど、とりわけ昭和第二期ウルトラマンシリーズを好む辻本監督の趣向が表れている。「昭和大好きな自分へのファンの声もSNSを介して聞こえてきていますが(笑)、作品としても昭和第二期のベーシックな雰囲気を取り入れつつも、単発回と縦軸回とをバランスよく配分したつもりです。但し、話の展開自体は割とトリッキーで、王道ばかりではいかないぞと(笑)。そういったところを期待しつつ、第4話以降も楽しんでもらえればと思います」(取材・文:トヨタトモヒサ)

「ウルトラマンアーク」毎週土曜午前9時~テレ東系6局ネットほかにて放送中

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