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配給手数料は従来の半分以下、クリエイターたちに利益還元を…日本映画界に風穴を開ける K2 Pictures の挑戦

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年9月4日 6時20分

 「でも、世界ではオリジナルものほど価値がある。映画館もそうで、あの暗闇の中で新しい出会いや感動があり、観たこともないような映像を観られることが最大の価値。でも今、日本映画のラインナップはそうはなっていません。漫画で結末までわかっているものを観に行くわけじゃないですか? それも一つの楽しみ方ではありますが、それだけになってしまうのはよくない。本質的には、『この2時間で一体何が起こるのだろう?』という結末のわからない物語があるからこそ映画ってすてきなんじゃないかと思うので、西川さんの意見には完全に賛成ですし、だったらそういうものを作れるようにしましょうよ! ということなんです。このファンドは、僕らがそういう判断をできるようにするための仕組みなんです」

 K2 Pictures の今後のラインナップとしては、「オリジナルもあるし、漫画原作もあるし、小説原作もある」とどこかに偏るのではなく、バランスよくやっていく。それは監督に関しても同様で、先述の著名な監督たちのみならず、映画監督デビューを果たすゆりやんレトリィバァをはじめ、広瀬奈々子、枝優花といった若手監督の作品も手掛けることが決まっており、紀伊は「勝ちながら次の世代を育てていかないといけない」とその狙いを明かす。

 配給は2026年からスタートし、年間約10本の公開を目指し、年間の国内興行収入100億円というのが当面の目標だ。K2 Pictures は果たして、凝り固まった日本映画界を変える台風の目となれるのだろうか? 彼らの勇気ある挑戦に注目したい。(編集部・市川遥)

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